コラム|国内取引所

コインチェックは詐欺?登録状況と送金できない理由・偽サイト

公開日:

結論

コインチェック(Coincheck)は詐欺ではありません。運営するコインチェック株式会社は、金融庁に登録された暗号資産交換業者です(関東財務局長 第00014号、2019年1月11日登録)。

コインチェック自身も、「警察」や「通信会社」、そしてコインチェックを名乗る詐欺電話や、投資・恋愛を装って暗号資産を送らせる手口に注意を呼びかけています。コインチェックが電話で暗号資産の送金やウォレットへの移動を指示することはなく、暗号資産の送金は一度完了すると取り消せません。

コインチェックは、アプリで手軽に暗号資産を買える国内の取引所です。2018年の大規模な流出事件の記憶から「コインチェックは危ない」と検索する人もいれば、詐欺の相手にコインチェックで口座を作るよう指示された人、送金が止まって不安になった人もいます。この記事では、コインチェックの公式の情報をもとに、登録状況と注意点、送金が止まる理由を整理します。

コインチェックは金融庁に登録されている?

コインチェックの登録状況(2026年9月時点)
項目内容
運営会社コインチェック株式会社
暗号資産交換業の登録関東財務局長 第00014号(2019年1月11日登録)
そのほかの登録金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3540号、電子決済手段等取引業 関東財務局長 第00002号
業界団体日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の会員
公式サイトcoincheck.com
公式X@coincheckjp、@CoincheckStatus、@coincheck_hr

コインチェックは2018年の流出事件の後に経営体制を改め、2019年1月に暗号資産交換業者として登録されました。登録業者には、利用者の資産の分別管理などが法律で義務付けられています。

コインチェック自身は、どんな詐欺に注意を呼びかけている?

コインチェックは公式のよくある質問で、近年「警察」や「通信会社」を名乗る詐欺や、投資・恋愛を装って暗号資産の送金を促す手口が急増していると説明しています。どちらも、言葉巧みに暗号資産の送金を持ちかけてくるケースが多いとしたうえで、暗号資産の送金は一度完了すると取り消せないこと、少しでも不審に感じたら送金する前に家族や友人に相談することを呼びかけています。

特に多いのは、SNSやマッチングアプリで知り合った相手から「コインチェックで口座を作って、暗号資産を買って、このアドレスに送って」と指示される形です。コインチェックは購入に使われるだけで、送った先が詐欺グループのアドレスです。

コインチェックを名乗る偽サイト・偽アカウント・詐欺電話は?

コインチェックが公式に注意を呼びかけている、コインチェックをかたる手口
手口コインチェックの説明
偽サイトコインチェックのサイトに似せて作られ、会社概要や役員名まで載せている場合もある。広告を使って検索結果の目立つ位置に表示されている可能性があるため、公式サイトのURLをブックマークし、そこからログインするよう推奨
Xの偽アカウント「キャンペーンを開催している」などとうたい、コインチェックを模したフィッシングサイトに誘導する。公式のXアカウントは @coincheckjp、@CoincheckStatus、@coincheck_hr
詐欺電話国内の電話番号から、コインチェックを名乗って「不正アクセスが確認された」「資産を安全なウォレットへ移す必要がある」「今すぐ対応しないと口座が凍結される」などと言い、ログインや暗号資産の送金を促す。コインチェックの利用者でない人にも着信している
コインチェックが電話でしないことコインチェックは、電話をかけてSMSなどでログインURLを案内すること、ログインパスワード・SMS認証コード・2段階認証コードを聞くこと、その場でパスキー認証の操作を頼むことは絶対にないとしています。電話で暗号資産の送金やウォレットへの資産移動を指示することもありません。こうした電話は、すぐに切ってください。

コインチェックで送金できない・「手続き中」のまま進まないのはなぜ?

コインチェックでは、詐欺や不正送金を防ぐため、次のような場面で送金が制限されたり、時間がかかったりすることがあります。いずれもコインチェックの公式のよくある質問で説明されているものです。

コインチェックで送金が止まる・遅れる主な理由(公式の説明)
状況内容
クイック入金・コンビニ入金の後入金額に相当する金額について、7日間は送金・出金・振替できる金額に制限がかかる(銀行振込での入金は対象外)
新しい送金先アドレスを登録した後登録後一定時間は、そのアドレスへの送金申請ができない。早期の解除はできず、所定の期間が過ぎると自動で解除される。すでに登録済みのアドレスへの送金、売買、日本円の入出金は対象外
送金が「手続き中」のままトラベルルール(送金依頼人・受取人の情報を送金先の交換業者に通知する仕組み)の通知が済むまで処理が進まない場合や、多額・短期間の送金などでコインチェックが内容を確認している場合がある。確認には数日かかることもある
送金申請が「キャンセル」された確認の結果、送金申請がキャンセルされる場合がある。その際は「送金に関する確認に関して」というメールが届く
追加の本人確認が必要と表示された一部の送金は、送金前にマイナンバーカードによる追加の本人確認が必要。完了するまで送金は実行されない(対象の条件は非公開)

新しいアドレスへの送金制限は、2026年9月15日(予定)からすべての新規登録アドレスが対象になると、コインチェックが同年9月10日に発表したものです。発表では、金融庁と警察庁が8月6日に交換業者へ新規登録先アドレスへの出庫制限などを要請したことにも触れています。

待ち時間は、詐欺に気づくための時間ですコインチェックは、新しいアドレスへの送金に時間の制限を設けることで、利用者自身やコインチェックが異常に気づき、被害を未然に防ぐことにつながると説明しています。「制限を解除する方法がある」「別の取引所から今すぐ送って」と急かす相手がいたら、詐欺を疑ってください。確認のメールに対して、相手に指示された答え方をするのもやめてください。

コインチェックのNEM流出事件とは?

2018年1月26日、コインチェックから暗号資産NEM(XEM)5億2630万10XEMが不正に送金されました(報道では約580億円相当)。コインチェックは、1XEMあたり88.549円で計算した日本円で、保有者に補償しています。

この事件を受け、コインチェックは2018年1月29日と3月8日の2回、業務改善命令を受けました。その後、経営体制を改め、2019年1月に暗号資産交換業者として登録されています。

コインチェックから詐欺の相手に送金してしまったら?

  1. 追加の購入・送金をやめる。出金のための「手数料」「税金」は払わない
  2. 送金のトランザクションID(TXID)を控える。確認方法は、コインチェックの公式FAQ「暗号資産送金・受取時のトランザクションID(TXID)を確認する方法」と、当サイトのTXIDの確認方法で案内しています
  3. 電話などでログイン情報や認証コードを伝えてしまった場合は、パスワードを変更し、コインチェックのサポートに連絡する
  4. 送金先の取引所に自分で凍結を頼んでも、それだけで凍結されることはありません。TXIDと送金先のアドレスを控え、送金先がどこなのかを把握しておく
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月10日時点の公式情報にもとづいています。送金の条件は変わることがあるため、最新の情報はコインチェックの公式サイトで確認してください。

コインチェックと詐欺に関するよくある質問

コインチェックは詐欺ですか?

詐欺ではありません。運営するコインチェック株式会社は、金融庁に登録された暗号資産交換業者です(関東財務局長 第00014号)。ただし、コインチェックで暗号資産を買わせて送金させる投資詐欺や、コインチェックを名乗る詐欺電話・偽サイトがあるため注意が必要です。

コインチェックを名乗る電話で、資産を安全なウォレットに移すよう言われました。

詐欺です。コインチェックは、電話で暗号資産の送金やウォレットへの資産移動を指示することはなく、パスワードや認証コードを聞くこともないとしています。電話を切り、ログイン情報を伝えてしまった場合はパスワードを変更して、コインチェックのサポートに連絡してください。

コインチェックで新しく登録したアドレスに送金できません。

コインチェックでは、詐欺や不正送金を防ぐため、新しく登録した送金先アドレスには登録後一定時間、送金申請ができません。早期の解除はできず、期間が過ぎると自動で解除されます。すでに登録済みのアドレスへの送金や売買はできます。

コインチェックの送金が「手続き中」のまま進みません。

トラベルルールにもとづく送金先への通知が済んでいない場合や、多額・短期間の送金などでコインチェックが内容を確認している場合があります。確認には数日かかることもあり、メールで連絡が来る場合があります。

コインチェックのNEM流出で、資産は補償されましたか?

補償されています。2018年1月の不正送金で流出したNEMについて、コインチェックは1XEMあたり88.549円で計算した日本円で保有者に補償しました。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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