コラム|国内取引所

GMOコインは詐欺?登録状況と送付できない理由・偽サイト

公開日:

結論

GMOコインは詐欺ではありません。運営するGMOコイン株式会社は、金融庁に登録された暗号資産交換業者です(関東財務局長 第00006号)。

一方で、GMOコインの「セキュリティ対策室」を名乗って外部ウォレットへの送付を指示する詐欺電話、検索広告に紛れた偽サイト、「口座を高額で買い取る」という勧誘が確認されています。GMOコインは、パスワードや2段階認証コードを聞き出したり、外部アドレスへの送付を依頼したりすることは一切ないとしています。

「GMOコイン 詐欺」と検索する人の多くは、GMOコインそのものが安全かを知りたい人か、GMOコインを名乗る電話やメッセージを受けて迷っている人です。この記事では、GMOコインが公式に出している注意喚起と、送付が止まる理由を、GMOコインと公的機関の発表をもとに整理します。

GMOコインは金融庁に登録されている?

GMOコインの登録状況(2026年9月時点)
項目内容
運営会社GMOコイン株式会社(株主はGMOフィナンシャルホールディングス株式会社)
暗号資産交換業の登録関東財務局長 第00006号(2017年9月29日登録)
そのほかの登録関東財務局長(金商)第3188号
加入協会日本暗号資産等取引業協会、金融先物取引業協会
公式サイトhttps://coin.z.com/jp/

GMOコインの暗号資産交換業の登録は、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で確認できます。ただし、登録は「その会社の名前を使う相手が本物である」ことまでは保証しません。次に挙げるように、GMOコインを名乗る偽の電話や偽サイトは、GMOコインとは無関係です。

GMOコイン自身は、どんな詐欺に注意を呼びかけている?

GMOコインが公式に注意を呼びかけている手口
公表手口GMOコインの説明
2026年2月5日「セキュリティ対策室」の担当者を名乗る電話。「口座が不正ログインされている」「名義で勝手に口座開設されている」「個人情報が流出している可能性がある」と不安をあおる調査や安全確保を名目に、外部ウォレットを作らせ、指定したアドレスに暗号資産を送らせる。当社社員を名乗っても応じず、すぐ電話を切るよう呼びかけ
2026年3月12日検索結果の「広告(スポンサー)」枠に、GMOコインに酷似した偽サイトが出る偽のログイン画面でメールアドレスやパスワードを入力させ、盗み取る。2023年9月には、検索サイト「Bing」の広告でも同じ手口を公表
2026年4月・8月SNSやアプリで勧誘し、画面共有やショートカットキー(Ctrl+Vなど)の操作を指示する指示には応じない。ログイン中に「追加の2段階認証」や見慣れないポップアップが出たら、すぐ操作をやめる
2026年8月27日SNSなどで「口座を貸すだけで高収入」「口座を高額で買い取る」と誘う口座の譲渡・貸与・売却や、報酬を受けての送金・送付の代行を禁止。確認した場合は取引の制限や警察への通報をする
サポートページ副業サイトからSNSに誘導し、消費者金融で借入をさせたうえで、「作業に必要」として暗号資産口座や銀行口座を開設させるこうした被害の報告を複数受けているとして、連絡手段がLINEなどのSNSか、画面共有アプリで手続きを指示されていないかを確認するよう呼びかけ
GMOコインが「一切しない」としていることGMOコインは、ログインパスワードや2段階認証コードの聞き取り、外部ウォレットの作成依頼、外部アドレスへの暗号資産の送付依頼を、お客さまに一切しないと公表しています。電話やメッセージでこのどれかを求められたら、相手がGMOコインを名乗っていても詐欺です。

GMOコインからのSMSやメールは本物?

GMOコインは、2段階認証の方法を「SMS」にしている場合、認証コードは「0005568000」から送ると案内しています(SMSの再送やシステム障害などの際は、別の番号から送られることもあるとしています)。また、2026年6月27日から、送信ドメイン認証の「DMARC」を導入し、GMOコインのドメイン(@coin.z.com)を装ったなりすましメールを届かないようにしています。

それでもGMOコインは、メールやSNS、検索広告のリンクから開かず、公式アプリかブックマークからアクセスするよう呼びかけています。検索広告の偽サイトは、URLが本物(https://coin.z.com/jp/)とよく似ていることがあります。

「口座を貸すだけ」「口座を買い取る」と誘われたら?

応じないでください。GMOコインは2026年8月27日、SNSなどで暗号資産の口座を第三者に譲渡・貸与するよう誘う事案が確認されているとして、口座の売却や貸与、ログイン情報の提供を禁止していると改めて公表しました。譲渡された口座は、詐欺やマネー・ローンダリングに使われるおそれがあります。

犯罪収益移転防止法は2026年に改正され、罰則の引上げと「送金犯罪」の罰則の新設が、同年7月10日から施行されています(警察庁)。条文では、次のように定められています。

改正犯罪収益移転防止法の主な罰則(e-Gov法令検索の条文より)
行為罰則
他人になりすまして取引所を使う目的などで、暗号資産口座のログイン情報など(「暗号資産交換用情報」)の提供を受ける(第31条)3年以下の拘禁刑もしくは500万円以下の罰金、またはその両方
正当な理由なく、有償で、事情を知りながら他人の依頼を受けて、お金や暗号資産を移す(「送金犯罪」、第32条)2年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金、またはその両方

GMOコインは、ログイン情報を提供した側や、SNSなどで勧誘した側も処罰の対象になると説明しています。「貸すだけ」「送金を代わりにするだけ」という仕事は、自分が犯罪に加担させられる入り口です。すでに口座の情報を渡してしまった場合は、すぐにGMOコインに連絡してください。

GMOコインで送付できない・宛先を選べないのはなぜ?

GMOコインで暗号資産の送付が止まる・できない主な理由(公式の説明)
理由内容
新しい宛先を登録した直後2026年8月29日(土)11:00から、「宛先リスト審査完了のお知らせ」メールが送られてから24時間は、その宛先に送付できない。以前登録したことのある同じアドレスを登録し直した場合も対象。送付できるようになる時刻は、会員ページの宛先リストに表示される
ペイジーで入金した直後入金額に相当する暗号資産の送付が7日間できない
1日の送付上限BTC・ETH・XRPは各2億円相当、SOLは1億円相当、そのほかの多くの銘柄は1,000万円相当(毎日6:00時点のレートで計算)
トラベルルールの対象外の送付先送付できるのは、トラベルルールに対応した国内の交換業者と、通知対象の国・地域に所在しない交換業者などに限られる。bitFlyer、コインチェック、Binance Japanや、Bybit、MEXC、OKXなどの海外業者は、送付できない例として挙げられている

GMOコインは、新しい宛先の24時間制限の目的を、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺、フィッシング詐欺などの被害の防止だと説明しています。金融庁と警察庁も2026年8月6日、交換業者の業界団体に対し、出庫先の事前登録制などを含む詐欺対策の強化を要請しています。「今すぐ送らないと損をする」「待たずに送れる別の方法がある」と急かされたら、その相手を疑ってください。

トラベルルールの案内でGMOコインは、送付できない海外業者の例に、日本で登録を受けずに暗号資産交換業を行っている事業者も含まれるとし、無登録業者とのトラブルが多発していると注意を呼びかけています。

身に覚えのない「宛先リスト審査完了のお知らせ」が届いたら自分で宛先を登録していないのにこのメールが届いた場合、GMOコインは、問い合わせフォームの「不正利用に伴う口座凍結依頼」からすぐ連絡するよう案内しています。これは自分の口座が不正に使われているおそれがある場合の窓口です。メール内のリンクではなく、公式アプリかブックマークから開いてください。

GMOコインで過去に行政処分はあった?

あります。関東財務局は2018年2月1日にGMOコインにシステムリスク管理態勢の報告を命じ、2月13日に立入検査に着手したうえで、3月8日に業務改善命令を出しました。理由は、業容が急に拡大するなかでシステム障害が頻発し、根本原因の分析が不十分で、適切な再発防止策が取られていなかったことです。命令では、実態に合ったシステムリスク管理態勢の構築などを求めています。

GMOコインから詐欺の相手に送ってしまったら?

  1. 追加の購入・送付をやめる。「出金には手数料や税金が必要」と言われても払わない
  2. 送付のトランザクションID(TXID)を取引履歴から確認して控える(TXIDの確認方法)
  3. GMOコインに連絡する(GMOコインは、暗号資産を送ったり個人情報を伝えたりしてしまった場合は、速やかに相談するよう案内しています)
  4. 偽サイトにパスワードなどを入力してしまった場合は、すぐに変更する

送付先が別の取引所のアドレスだったとしても、被害者が自分でその取引所に「凍結してほしい」と頼んで凍結されるわけではありません。凍結は、捜査機関からの要請などにもとづいて行われるものです。そのためにも、送金の記録を残し、送金先がどこなのかを把握しておくことが大切です。お金が戻る仕組みについては、仮想通貨詐欺のお金は戻ってくる?で説明しています。

送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月10日時点の公式情報にもとづいています。送付の条件や対象の銘柄・送付先は変わることがあるため、最新の情報はGMOコインの公式サイトで確認してください。

GMOコインと詐欺に関するよくある質問

GMOコインは詐欺ですか?

詐欺ではありません。運営するGMOコイン株式会社は、金融庁に登録された暗号資産交換業者です(関東財務局長 第00006号)。ただし、GMOコインの役職員を装った詐欺電話や、検索広告に紛れた偽サイトが確認されているため注意が必要です。

GMOコインの「セキュリティ対策室」から電話があり、外部ウォレットに移すよう言われました。

詐欺です。GMOコインは、外部ウォレットの作成依頼や外部アドレスへの送付依頼、パスワードや2段階認証コードの聞き取りを一切しないと公表しています。電話を切り、送ってしまった場合はGMOコインに連絡してください。

GMOコインで新しく登録した宛先に送付できません。

2026年8月29日から、新しい宛先は「宛先リスト審査完了のお知らせ」メールが送られてから24時間、送付できなくなりました。以前登録したことのある同じアドレスを登録し直した場合も対象です。送付できるようになる時刻は、会員ページの宛先リストに表示されます。

GMOコインからbitFlyerやコインチェック、海外の取引所に送れないのはなぜですか?

トラベルルールの対応による制限です。GMOコインは、bitFlyer、コインチェック、Binance Japanや、Bybit、MEXC、OKXなどの海外業者を、送付できない例として挙げています。送れない送付先を指定してきた相手に、別の方法で送るよう急かされた場合は注意してください。

「GMOコインの口座を高額で買い取る」と誘われました。売っても大丈夫ですか?

売らないでください。GMOコインは口座の譲渡・貸与・売却を禁止しています。2026年7月10日に施行された改正犯罪収益移転防止法では、暗号資産口座のログイン情報などの提供を受ける行為に3年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金が定められており、GMOコインは提供した側も処罰の対象になると説明しています。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
運営者情報・調査の方針を見る

送金先の追跡を相談・依頼する

トランザクションハッシュと送金先アドレスがあれば、オンラインで調査を依頼できます。1件¥9,800、最短翌日。 申し込む前に、自分のケースが調査できるかをLINEで相談することもできます(相談は無料です)。