コラム|なりすまし

COMTEX(comtexz.cc)は詐欺?実在のコムテックスとは無関係の偽サイト

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結論

comtexz.cc / comtexz.vip は「COMTEX」を名乗る暗号資産の取引サイトですが、運営会社の名前も住所も書かれていません。「COMTEX」は大阪の実在の商品先物会社・株式会社コムテックスの英字表記で、同社は2026年4月7日、「COMTEX」に似た名前のアカウントがSNSやLINEで暗号資産の取引を勧誘しているとして注意を呼びかけ、「当社では暗号資産の取り扱いは無く」一切関わりはないとしています。

サイトが示すライセンスは、COMTEXではなく「SmartFund」という別の名前の会社のものとして書かれています。当社は、実在の会社の名前を使いながら運営者を明かしていないこと、別ブランドのライセンスの文章をそのまま使っていること、出金に手数料や「凍結」を持ち出す文言があることから、このサイトは投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。入金はしないでください。

SNSやLINEで知り合った相手から「COMTEXで暗号資産を運用しよう」と勧められた——。「COMTEX(コムテックス)」は実在する日本の会社の名前ですが、その会社は暗号資産を扱っていません。この記事では、当社が「COMTEX」を名乗るサイトの表示と公開データを直接確認して分かったことを整理します。

「COMTEX」を名乗る暗号資産サイトとは?

「COMTEX」を名乗るサイトの基本情報(2026年9月11日確認)
項目内容
サイトが名乗る名前COMTEX
確認したドメインcomtexz.cc、comtexz.vip(どちらも表示あり。同じ内容)
ドメインの登録日どちらも2025年9月16日(同じ時刻に登録。ドメインの登録情報より)
運営会社・住所サイトのどこにも記載がない(著作権表示は、見ているサイトのドメイン名がそのまま表示される作り)
取扱い(サイトの表示)暗号資産の売買、「秒契約」、「Uコイン契約」、マイニング、ローン、NFTなど
ライセンスの表示COMTEXではなく「SmartFund」名義の会社のライセンスとして、キプロス・英国・オーストラリアなどの番号を並べている
日本での登録金融庁の登録業者ではない(金融庁・財務局の無登録業者の一覧にも名前はない)

COMTEX(comtexz.cc)は実在の株式会社コムテックスのサイト?

違います。株式会社コムテックスは大阪市に本社を置く商品先物取引業者で、金融商品取引業者としても登録されています(近畿財務局長(金商)第406号)。同社の公式サイトは https://www.comtex.co.jp/ です。

同社は2026年4月7日、公式サイトで「当社に類似した不審なSNSアカウント等にご注意ください【再掲】」を掲載し、同社の英字表記「COMTEX」に似た名前のアカウントが、SNSやメッセージアプリ(LINEなど)を通じて暗号資産の取引を勧誘している事例があると注意を呼びかけています。そのうえで、同社は暗号資産を取り扱っておらず、これらのアカウントによる行為と一切関わりはないとしています。

この注意喚起は comtexz.cc などのドメインを名指ししてはいません。ただ、「COMTEX」の名前で暗号資産を扱う点で、注意喚起の内容と重なります。「COMTEX」の名前で暗号資産の取引を勧められたら、実在のコムテックスとは関係のない勧誘だと考えてください。

COMTEXのサイトが示すライセンスは本物?

サイトの日本語の表示データでは、ライセンスの説明がすべて「SmartFund」という別の名前の会社のものとして書かれています。COMTEXの名前でライセンスを示す記載はありません。

サイトの表示データにある「SmartFund」名義のライセンスの説明(2026年9月11日確認)
名義(サイトの表示)うたっている規制機関と番号
SmartFund (Europe) Ltd.キプロス証券取引委員会(CySEC) ライセンス番号 108/11。あわせて「欧州証券市場庁(ESMA)の統一コード #833/177」
SmartFund (UK) Ltd.英国の金融行為規制機構(FCA) FRN583266
SmartFund (AUS) Ltd.オーストラリア証券投資委員会(ASIC) ライセンス 491122
SmartFund (Seychelles) Ltd.セーシェルのライセンス #SD099
SmartFund (ME) Ltdアブダビ(ADGM) 金融サービス ライセンス番号 220077
SmartFund (USA) Ltd.「FINRA 市場金融規制番号 US868#733」「OCC および FDIC 条約に準拠」

サイトの名前はCOMTEXなのに、ライセンスの名義は別の会社です。ほかのサイトの文章をそのまま使った跡とみられ、同じ表示データには「EXFT」という別の名前も残っています。欧州証券市場庁が個別の会社に「統一コード」を割り当てたり、FINRAが「US868#733」のような番号を出したりする仕組みは、当社が確認した範囲では見当たりません。サイトには「すべてのレベルの口座には2,000万米ドルの投資者安全保険が付いています」とも書かれていますが、どの保険会社の保険かは書かれていません。

COMTEXのサイトで出金できないのはなぜ?

サイトの表示データには、出金や口座の利用を止める理由になる文言が並んでいます。

「信用スコアを戻すには入金が必要」「凍結を解除するには手数料が必要」といった説明は、投資詐欺でよく見られる形です。追加の支払いやローンの申し込みには応じないでください。払っても、次の理由を付けて出金を止められることがあります。

COMTEXのサイトの入金先アドレスは?

サイトが読み込む公開の設定ファイルには、暗号資産の入金先として次のアドレスが書かれています(2026年9月11日確認)。自分が送金した先と照らし合わせる材料になります。ただし、ログイン後の画面では、利用者ごとに別のアドレスが表示される場合があります。

サイトの公開設定にある入金先アドレス(一部。2026年9月11日確認)
通貨アドレス
ETH・USDT(ERC20)0xaB4856d49b97861b133E4444D28765AaF760e048
BTC1AAiRwifhw3LZBQ44ss7xXaqu5xgZmwSwp
USDT(TRC20)TXHPTy244S4xQsUoGKi4BpiqxUqtW2H7xA
「担当者」から指示されても、アプリやウォレットの接続はしないでくださいサイトはQRコードからアプリを入れるよう案内し、ウォレットのアドレスの提示も求めます。SNSやメッセージアプリで知り合った相手が入金や操作を指示してくる流れは、投資詐欺の典型です。相手の送ってくるリンクやアプリは使わないでください。

COMTEXを名乗るサイトについて確認できなかった点は?

COMTEXを名乗るサイトに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。出金の手数料、信用スコアの回復、凍結の解除、税金、保証金を求められても払わない。ローンも申し込まない
  2. ログインできるうちに、残高、入金と出金申請の履歴、担当者とのやり取り(LINEやSNSの画面)を保存する
  3. 暗号資産で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)。銀行振込の場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  4. 入れてしまったアプリは削除し、同じパスワードを使っているサービスはパスワードを変える
  5. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月11日時点の公開情報にもとづいています。サイトの表示・ライセンスの説明・入金先アドレスは、当社が同日にサイトとサイトが読み込む公開データを直接確認したものです(読者を誘導しないよう、偽サイトへのリンクは載せていません)。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

「COMTEX」を名乗る暗号資産サイトのよくある質問

comtexz.cc は株式会社コムテックスのサイトですか?

違います。株式会社コムテックスの公式サイトは https://www.comtex.co.jp/ で、同社は暗号資産を取り扱っていないとしています。同社は「COMTEX」に似た名前のアカウントによる暗号資産の勧誘について、一切関わりはないと注意を呼びかけています。

COMTEXのサイトにあるライセンスは本物ですか?

COMTEXのライセンスとしては書かれていません。サイトのライセンスの説明は「SmartFund」という別の名前の会社のものとして書かれており、COMTEXとの関係を示すものは見当たりませんでした。欧州証券市場庁の「統一コード」のように、実際にはない仕組みの番号も含まれています。

口座が凍結されて、解除には手数料が必要と言われました。払うべきですか?

払わないでください。出金の前に手数料や信用スコアの回復を持ち出して、さらにお金を払わせるのは投資詐欺でよく見られる形です。やり取りと入金の記録を保存し、暗号資産で送った場合はTXIDを控えてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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