コラム|なりすまし

Key to Markets(ktmarketsak.com)は詐欺?本物をかたる偽サイト

公開日:

結論

ktmarketsak.com は「Key to Markets」を名乗っていますが、会社名もライセンスも書かれておらず、出金の条件に「クレジットスコアの復元」や「実名認証料」を挙げています。Key to Markets は英国などで事業を行う実在のFX会社の名前ですが、このサイトとの関係を示すものは見当たりません。

当社は、実在の会社の名前を使いながら運営者を明かしていないこと、出金の前に条件や費用を持ち出す文言があること、アプリをアプリストアを通さずに入れさせる作りであることから、このサイトは投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。入金やアプリのインストールはしないでください。

SNSやメッセージアプリで「Key to Markets で運用しよう」と勧められ、案内されたサイトに登録した——。「Key to Markets」は実在するFX会社の名前ですが、その名前を使った別のサイトがあります。この記事では、当社がサイトの表示とドメインの登録情報を直接確認して分かったことを整理します。

Key to Marketsを名乗るサイトとは?

Key to Marketsを名乗るサイトの基本情報(2026年9月11日確認)
項目内容
サイトが名乗る名前Key to Markets
確認したドメインktmarketsak.com(表示あり)、ktmarketcaw.com(接続できない)
ドメインの登録日どちらも2026年2月28日(ドメインの登録情報より)。ktmarketcaw.com は登録事業者によって停止されている
運営会社・ライセンスサイトのどこにも会社名やライセンスの記載がない。規約は「香港の法律に準拠」とだけ書いている
取扱い(サイトの表示)米国株、暗号資産、先物、FX、ロック型の「マイニング」、USDTの貸付など
連絡手段(サイトの表示)オンラインのチャットと「WhatsAppの担当者」
アプリiPhoneは構成プロファイル、Androidはアプリストア外のファイルで入れる作り
日本での登録金融庁の登録業者ではない(無登録業者の一覧にも名前はない)

サイトが読み込む公開データには、サイト名「Key to Markets」と、ウェブサイトとして ktmarketcaw.com が登録されています。2つのドメインは同じ日に続けて登録されていました。

Key to Marketsは実在する会社?

実在します。英国の会社登記所(Companies House)には、KEY TO MARKETS LIMITED が2010年設立の会社として登録されており、2026年9月11日時点で存続しています。ただ、ktmarketsak.com のサイトには、この会社をはじめ、どの会社の名前も、登録番号やライセンスも書かれていません。実在の会社の名前を使っていても、そのサイトが実在の会社のものだとは限りません。

当社が確認した範囲では、金融庁の無登録業者の一覧にも、英国の金融行為規制機構(FCA)の警告リストにも、「Key to Markets」の名前は見当たりませんでした。警告が出ていないことは、このサイトが安全であることを意味しません。

Key to Marketsを名乗るサイトで出金できないのはなぜ?

サイトの規約やお知らせの文言には、出金の前に条件や費用を持ち出す内容が並んでいます。

サイトの文言にある出金の条件(2026年9月11日確認)
サイトの文言(要旨)何が起きるか
ポジションを持っている間は出金できない取引を続けさせられている間は、お金を引き出せない
出金するには「クレジットスコア」を復元する必要があるサイト側が決める点数を理由に、出金を止められる
本人確認の書類を出していないと「実名認証料」がかかる出金の前に、手数料の名目で追加の支払いを求められる
ボーナスは実際の入金が5,000USD以上大きな入金を促す
ロック型の「マイニング」を途中で解約すると違約金預けたお金を引き出しにくくする

「スコアを戻すにはお金が必要」「認証料を払えば出金できる」といった説明は、投資詐欺でよく見られる形です。追加の支払いには応じないでください。払っても、次の理由を付けて出金を止められることがあります。

Key to Marketsを名乗るアプリは入れても大丈夫?

入れないでください。このサイトのアプリは、App Store や Google Play を通さずに入れる作りになっています(iPhoneは「構成プロファイル」、Androidはアプリのファイルを直接入れる方式)。アプリストアの審査を通っていないアプリや構成プロファイルは、何をするものか分からず、端末の情報を盗まれたり、設定を変えられたりするおそれがあります。

WhatsAppやLINEで「担当者」から指示されてもサイトは、連絡手段としてオンラインのチャットと「WhatsAppの担当者」を挙げています。SNSやメッセージアプリで知り合った相手が取引や入金を指示してくる流れは、投資詐欺の典型です。相手が「Key to Markets の担当者」を名乗っても、相手の送ってくるリンクやアプリは使わないでください。

Key to Marketsを名乗るサイトについて確認できなかった点は?

Key to Marketsを名乗るサイトに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。クレジットスコアの回復費用や認証料、税金、保証金を求められても払わない
  2. ログインできるうちに、残高、入金と出金申請の履歴、担当者とのやり取り(WhatsAppやLINEの画面)を保存する
  3. 入れてしまったアプリや構成プロファイルは削除し、同じパスワードを使っているサービスはパスワードを変える
  4. 暗号資産で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)。銀行振込の場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  5. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月11日時点の公開情報にもとづいています。サイトの表示と文言は、当社が同日にサイトとサイトが読み込む公開データを直接確認したものです(読者を誘導しないよう、偽サイトへのリンクは載せていません)。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Key to Marketsを名乗るサイトのよくある質問

ktmarketsak.com は本物の Key to Markets ですか?

本物と確認できるものはありません。サイトには会社名やライセンスがどこにも書かれておらず、実在の Key to Markets(英国の KEY TO MARKETS LIMITED など)との関係を示す情報は見当たりませんでした。

出金するのにクレジットスコアの回復や認証料が必要と言われました。払うべきですか?

払わないでください。出金の前に費用や条件を持ち出して、さらにお金を払わせるのは投資詐欺でよく見られる形です。やり取りと入金の記録を保存してください。

Key to Markets のアプリを入れてしまいました。どうすればいいですか?

アプリや構成プロファイルを削除し、同じパスワードを使っているサービスのパスワードを変えてください。このサイトのアプリは、アプリストアを通さずに入れる作りになっています。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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