コラム|無登録業者

WeekendFXは詐欺?出金できない報告と財務局の警告

公開日:

結論

WeekendFX(ウィークエンドFX)は、日本で金融商品取引業の登録を受けていない業者です。関東財務局は2025年1月29日、運営者の「WEEKENDFX LIMITED」に対し、無登録で店頭デリバティブ取引(FX)を勧誘していたとして警告を行い、公表しています。

SNSで宣伝されたコピートレードの利用者から「出金できない」という声が相次いでいると、2025年6月に報じられています。出金のための手数料・税金・追加入金を求められても支払わず、入金の記録を保存してください。

「週末も取引できる」「コピートレードなら完全放置で利益が出る」——WeekendFXは、X(旧Twitter)やInstagramのインフルエンサーによる宣伝で知られるようになった海外FX業者です。この記事では、WeekendFXについて公的機関が何を公表しているのか、利用者からどんな報告が出ているのかを、出典の種類を分けて整理します。

WeekendFX(ウィークエンドFX)とはどんな業者?

WeekendFXの基本情報(2026年9月時点の公開情報)
項目内容
サービス名WeekendFX、ウィークエンドFX
財務局の公表資料上の業者名WEEKENDFX LIMITED
財務局の公表資料上の所在地キプロス リマソールの登録住所とオフィス(2025年1月の警告時点。業者名や所在地は虚偽の可能性があると注記)
サイト上の会社の説明WeekendFXはWEEKENDFX LIMITEDの商号で、コモロ連合で登録された会社(法人番号15675)。アンジュアン島の当局(AOFA)のライセンス、カナダのMSB登録、英領バージン諸島(BVI)の金融サービス委員会の番号を持つと表示
サイトhttps://weekend-fx.com/ (日本語で表示)
取引条件(サイトの表示)最大レバレッジ500倍
サービスの対象外とする地域(サイトの表示)米国、イラン、キューバ、スーダン、シリア、北朝鮮などを挙げている。名前を挙げた地域に日本は入っていない
日本での登録なし(金融商品取引業の登録業者ではない)
公的機関の対応関東財務局が2025年1月29日に警告・公表。金融庁の無登録業者の一覧にも掲載
主な勧誘経路X・Instagramなどでのコピートレードの宣伝(報道による)

WeekendFXに金融庁・財務局の警告は出ている?

出ています。関東財務局は2025年1月29日、「WEEKENDFX LIMITED」について、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた無登録業者として警告を行ったと公表しました。公表資料には、同社が提供するサービスの名称が「WeekendFX、ウィークエンドFX」であると明記されています。

この警告は、金融庁が公開している「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」の一覧にも掲載されています(2026年9月10日に確認)。

なお、財務局の公表資料では所在地がキプロスのリマソールとされていますが、2026年9月時点のサイトは、コモロ連合で登録された会社だと表示しています。名乗る所在地が時期によって違うこと自体が、契約の相手方を確かめにくくする要因になります。

財務局の「警告」は何を意味する?日本で必要な登録を受けずに、日本の居住者を相手に金融商品の取引を勧誘している業者に対して出されるものです。海外に所在する業者であっても、日本の居住者を相手に取引を行う場合は、原則として日本の登録が必要です。警告を受けた業者と取引しても、登録業者に課される顧客資産の分別管理などの投資者保護は期待できません。

WeekendFXで出金できないという報告はいつから?

FX・暗号資産の情報サイトMyforexは2025年6月23日(同年11月25日更新)、WeekendFXのコピートレードに参加した利用者から「出金できなくなった」という声が相次いでいると報じました。記事で整理されている経緯は次のとおりです。

WeekendFXをめぐる経緯(公的機関の発表と報道)
時期出来事出典の種類
2021年ごろ英語のウェブサイトの運営が始まったとみられる報道
2023年末ごろサイトが日本語表記に切り替わる報道
2024年以降インフルエンサーがXやInstagramでWeekendFXのコピートレードを宣伝報道
2024年9月ごろ宣伝していたインフルエンサーの一部が、口座の運用とXの投稿を突然停止報道
2025年1月29日関東財務局が無登録業者として警告・公表公的機関
2025年4月入金ボーナスのキャンペーンを実施報道
2025年6月インフルエンサーの口座で大きな損失(ドローダウン)が発生し、出金を拒否されたという報告も増加報道

同じ記事では、2024年8月に出金を申請してから出金できていない利用者もいると伝えています。これらは報道と利用者の声にもとづく情報で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。

WeekendFXのようなコピートレードの勧誘は何が危ない?

コピートレードは、他人(コピー元のトレーダー)の取引を自分の口座で自動的にまねる仕組みです。コピー元が大きな損失を出せば、自分の口座にも同じ損失が出ます。SNSで宣伝している人が、業者から紹介報酬を受け取っている場合もあります。

さらに、MT5などの取引ツールに表示される残高や利益は、業者が管理するサーバー上の記録です。出金に応じるかどうかは最終的に業者しだいで、無登録業者には日本の当局の監督が及びません。Myforexは、2024年8月6日に海外FX業者AmazingTickのコピートレード口座で一斉に大きな損失が出た事例との類似点も指摘しています。

WeekendFXが表示している海外ライセンスは信用できる?

WeekendFXのサイトは、3つの金融ライセンスを取得した業者だとして、アンジュアン島の当局(AOFA)のライセンス番号、カナダのMSB(マネーサービス事業者)の登録番号、英領バージン諸島の金融サービス委員会の番号を表示しています。

しかし、海外でどのような登録やライセンスを持っていても、日本の居住者を相手にFXを提供するには、日本の金融商品取引業の登録が必要です。関東財務局は、この登録がないことを理由に警告しています。また、カナダのMSBはマネーロンダリング対策のための事業者登録で、レバレッジをかけたFX取引の提供を認める許可ではありません。当社では、表示された番号が現在も有効かどうかを各国の当局の登録簿で照合できませんでした。

日本での登録の有無は、業者のサイトではなく、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」で確認してください。

WeekendFXについて確認できなかった点は?

WeekendFXに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 出金のための手数料・税金・追加入金は払わない。無登録業者に追加で払っても、出金される保証はありません
  2. MT5などの口座番号、入金と出金申請の履歴、勧誘してきたアカウントとのやり取りを、画面ごと保存する
  3. 銀行振込で入金した場合は、振込先の口座名義と金融機関名を控え、振込先の金融機関にすぐ連絡する(振込先の口座の凍結につながることがあります)
  4. 暗号資産(USDTなど)で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  5. 「出金を代行する」「必ず取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月10日時点の公開情報にもとづいています。WeekendFXのサイトの表示は同日に確認したものです。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

WeekendFXの出金トラブルに関するよくある質問

WeekendFXは金融庁に登録されていますか?

登録されていません。関東財務局は2025年1月29日、WeekendFXの運営者「WEEKENDFX LIMITED」に対し、無登録で店頭デリバティブ取引を勧誘していたとして警告を行い、公表しています。金融庁の無登録業者の一覧にも掲載されています。

WeekendFXで出金手数料を払えば出金できますか?

払っても出金される保証はありません。WeekendFXは日本の登録を受けておらず、日本の当局の監督が及びません。追加の支払いはせず、入金の履歴とやり取りを保存してください。

WeekendFXはライセンスを3つ持っていると表示しています。安全ですか?

安全の証明にはなりません。海外のライセンスや登録があっても、日本の居住者を相手にFXを提供するには日本の登録が必要で、WeekendFXはその登録がないとして関東財務局から警告を受けています。表示されたカナダのMSBは、FX取引を認める許可ではありません。

WeekendFXに暗号資産で入金した場合、送金先を追跡できますか?

入金に使った送金のTXIDと入金先のアドレスがあれば、ブロックチェーン上の記録から、資金がどの取引所などへ移動したかを調べられます。銀行振込で入金した場合は、振込先の口座情報を控え、振込先の金融機関に連絡してください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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