コラム|なりすまし

LeveX(levexjp.com)は詐欺?本物のLeveXとは別の偽取引所サイト

公開日:

結論

levexjp.com と levexpro.net は、暗号資産取引所「LeveX」を名乗っていますが、本物のLeveXのサイト(levex.com)とは別のドメインです。2つのドメインは2026年4月21日に2秒違いで登録され、まったく同じページを表示しています。しかも www.levexjp.com では、「SBI」を名乗る別の取引所アプリが動いています。

中身は、表示する名前を差し替えて使う既製の取引所アプリで、運営会社の名前も許可も書かれていません。当社は、実在の取引所の名前を使いながら運営者を明かしていないこと、同じドメインで別の有名な名前も使っていることから、このサイトは投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。入金やウォレットの接続はしないでください。

SNSやマッチングアプリで知り合った相手から「LeveXという取引所で一緒に取引しよう」と、URLを送られた——。LeveXはシンガポールの会社が運営する実在の暗号資産取引所の名前ですが、その名前を使った別のサイトがあります。この記事では、当社がドメインの登録情報とサイトを直接確認して分かったことを整理します。医薬品や家電の「リーベックス」などとは関係ありません。

LeveXを名乗る levexjp.com・levexpro.net とは?

LeveXを名乗るサイトの基本情報(2026年9月11日確認)
項目内容
サイトが名乗る名前LeveX
確認したドメインlevexjp.com、levexpro.net(どちらも表示あり。ページの中身は完全に同じ)
ドメインの登録日どちらも2026年4月21日。2つは2秒違いで登録され、同じネームサーバーを使っている(ドメインの登録情報より)
同じドメインの別のアプリwww.levexjp.com は、題名とロゴが「SBI」の別の取引所アプリ
運営会社・許可サイトに記載がない
取扱い(サイトの作り)暗号資産の売買、先物(契約)、資産運用の商品など。MetaMaskなどのウォレットに接続させる作り
日本での登録金融庁の登録業者ではない(金融庁・財務局の無登録業者の一覧にも名前はない)

本物のLeveXとlevexjp.comの違いは?

本物のLeveXは、シンガポールの LEVEX TECHNOLOGIES PTE. LTD. が運営する暗号資産取引所で、公式サイトは https://levex.com/ です。同社のサイトは、2023年10月にサービスを始めたとしています。levex.com というドメイン自体は2002年から登録されています。

本物のLeveXと、LeveXを名乗るサイトの比較(2026年9月11日確認)
項目本物のLeveXLeveXを名乗るサイト
ドメインlevex.comlevexjp.com、levexpro.net
ドメインの登録2002年2026年4月21日(2つとも)
運営会社の表示LEVEX TECHNOLOGIES PTE. LTD.(シンガポール)なし
本物のサイトからのリンク当社が確認した範囲では見当たらない

URLに「levex」や「jp」が入っていても、本物の取引所のサイトとは限りません。取引所を使うときは、SNSや知人から送られたリンクではなく、自分で公式サイトを確かめてください。なお、本物のLeveXも日本の暗号資産交換業者として登録されているわけではありません(日本で暗号資産の交換サービスを提供するには、金融庁への登録が必要です)。

LeveXを名乗るlevexjp.comで「SBI」のアプリが動いているのはなぜ?

levexjp.com の「www」を付けたアドレスでは、題名・説明・ロゴがすべて「SBI」の、別の取引所アプリが表示されます。同じドメインを持つ者が、LeveXとSBIという2つの有名な名前を使い分けていることになります。実在のSBIグループとの関係を示すものはありません。

サイトのプログラムを読むと、表示する名前やロゴを設定で切り替えて使う、既製の取引所アプリであることが分かります。切り替え用の一覧には、日本や海外の実在する金融会社の名前も多数並んでいました。これは、どんな有名な名前でも画面に表示できる作りだということで、それらの会社が関わっていることを意味しません。画面に有名な会社の名前が出ていても、それだけでは何の保証にもなりません。

当社の判断実在の取引所の名前を使いながら運営会社を明かさず、同じドメインで別の有名な名前のアプリも動かしていること、名前を差し替えて使う既製のアプリであること、日本の登録がないことから、当社は、levexjp.com・levexpro.net は投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。

LeveXを名乗るサイトでウォレットをつなぐと危ない?

このサイトは、MetaMaskなどのウォレットアプリから開いて接続させる作りになっています。運営者の分からないサイトでウォレットを接続し、表示された内容に「承認」や「署名」をすると、ウォレットの暗号資産を引き出す許可を与えてしまうおそれがあります。知らない相手から送られたサイトで、ウォレットの接続や承認はしないでください。

LeveXを名乗るサイトについて確認できなかった点は?

LeveXを名乗るサイトに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。出金の手数料、税金、保証金、信用スコアの回復などを求められても払わない
  2. ログインできるうちに、残高、入金と出金申請の履歴、担当者とのやり取り(SNSやメッセージアプリの画面)を保存する
  3. 暗号資産で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  4. ウォレットを接続して承認してしまった場合は、承認(許可)の取り消しを検討し、残っている資産は新しいウォレットに移す(メタマスク詐欺の記事)
  5. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月11日時点の公開情報にもとづいています。サイトの表示とプログラムの内容は、当社が同日に直接確認したものです(プログラムは実行せず、文字として読んだだけです。読者を誘導しないよう、偽サイトへのリンクは載せていません)。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

LeveXを名乗るサイトのよくある質問

levexjp.com は本物のLeveXですか?

本物と確認できるものはありません。本物のLeveXの公式サイトは levex.com で、運営会社はシンガポールの LEVEX TECHNOLOGIES PTE. LTD. です。levexjp.com と levexpro.net は2026年4月に登録された別のドメインで、運営会社の記載もありません。

サイトに「SBI」と表示されました。SBIグループのサービスですか?

SBIグループとの関係を示すものはありません。www.levexjp.com では「SBI」を名乗る取引所アプリが動いていますが、サイトは表示する名前を自由に差し替えられる既製のアプリで、有名な名前が出ていても何の保証にもなりません。

LeveXを名乗るサイトでウォレットを接続してしまいました。どうすればいいですか?

承認(許可)を取り消せるか確認し、残っている資産は新しいウォレットに移すことを検討してください。送金してしまった場合は、TXIDと送金先のアドレスを控えてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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