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テレグラム詐欺とは?投資グループへの誘導と見分け方

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結論

テレグラム(Telegram)自体は正規のメッセージアプリですが、仮想通貨の投資詐欺の勧誘に悪用されています。米国の商品先物取引委員会(CFTC)は、電話番号を知っていれば誰でもグループに追加できる初期設定が悪用され、「共同トレード」などと勧誘される手口に注意を呼びかけています。

テレグラムには、メッセージを一定時間で消す自動削除などの機能があります。LINEからテレグラムへ移るよう言われたら、やり取りが消える前に、相手のユーザー名や送金先の指示を画面ごと保存してください。

LINEの投資グループで知り合った「先生」から「ここからはテレグラムで」と案内される。あるいは、見知らぬ投資グループにいつの間にか追加されている——仮想通貨の投資詐欺では、こうした形でテレグラムが使われることがあります。この記事では、国内外の公的機関の注意喚起とTelegram公式の説明をもとに、テレグラムを使った詐欺の見分け方をまとめます。

テレグラム詐欺ではどんな手口が使われる?

海外の公的機関が注意を呼びかけている、テレグラムなどを使った手口
手口内容出典
グループへの勝手な追加電話番号を知っていれば誰でもグループに追加できる初期設定を悪用し、投資グループに招き入れて「共同トレード」(価格のつり上げ=パンプ・アンド・ダンプ)などに誘うCFTC(2024年10月31日)
AIボット・シグナル配信AIの取引ボットで、非常に高い利益や「勝率100%」をうたって勧誘するCFTC
タスク副業簡単な作業で報酬が得られると誘い、報酬を引き出すには自分のお金(多くは暗号資産)の入金が必要だと言うFTC(2025年8月14日)
偽の取引サイト・アプリ犯人が管理する偽のサイトやアプリで架空の利益を見せ、出金しようとすると手数料や税金を求める。払っても出金できないFBI IC3(2023年3月14日)

日本では、警察庁がSNS型投資詐欺の典型として、SNSのダイレクトメッセージなどで接触してからLINEなどの別のSNSへ誘導し、サクラが多数いる投資グループや「アシスタント」、偽の利益の表示で信用させる流れを説明しています。警察庁の資料にテレグラムの名前は出てきませんが、「グループ」「アシスタント」「偽の利益」という構図は、テレグラムに舞台が移っても同じです。

警察庁によると、2025年(令和7年)のSNS型投資詐欺の認知件数は9,523件、被害額は約1,288.0億円でした(確定値)。

LINEからテレグラムに移るよう言われたら、何に注意する?

Telegramの公式の説明によると、テレグラムには次のような機能があります。

これらはプライバシーを守るための正当な機能です。ただ、詐欺の被害に遭った側から見ると、相手とのやり取りが後から消えてしまうおそれがあるということです。送金先の調査では、相手のアカウントや送金先の指示が残っていることが大切になります。テレグラムに移る前後で、次のものを保存してください。

  1. 相手のユーザー名(@から始まるもの)と表示名
  2. グループの名前と招待リンク
  3. 送金先のアドレスや口座の指示
  4. 利益や残高が表示された画面

テレグラムの投資グループが詐欺か見分けるポイントは?

CFTCは対策として、知らない番号や相手からのメッセージには返信しないこと、プライバシーの設定で、連絡先に登録した相手や特定の番号だけがメッセージを送れるようにすることを勧めています。テレグラムでも、プライバシーの設定からグループに追加できる相手を制限できます。

テレグラムで詐欺アカウントを通報するには?

Telegramの公式FAQでは、次の方法が案内されています。

Telegram公式FAQが案内している報告の方法
こんなとき方法
自分になりすましたアカウントがある公式アカウント「@NoToScam」に連絡する
違法なコンテンツを見つけたメッセージの「報告(Report)」から理由を選んで報告する(Androidはメッセージをタップ、iPhoneは長押し、パソコンは右クリック)。メール(abuse@telegram.org)でも受け付けており、t.me/…や@…のリンクを添える

ただし、報告しても被害金が戻るわけではありません。報告とは別に、送金の記録を残し、送金先を調べておくことが大切です。

テレグラム詐欺の被害に遭ったら、今すぐやることは?

  1. 追加の送金をしない。「手数料」「税金」「保証金」を払っても出金できることはありません
  2. 上で挙げたユーザー名・グループ名・送金先の指示・残高の画面を保存する
  3. 暗号資産で送金した場合は、送金のTXIDと送金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  4. 「警察」「弁護士」「回収業者」を名乗って連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
被害に遭った人を狙う「回収詐欺」米国のFBIは2026年7月20日、FBIの職員やIC3(インターネット犯罪苦情センター)を名乗り、「失った資金を回収した」「回収を手伝う」と連絡してくる二次被害の手口に、改めて注意を呼びかけました。IC3はSNSのアカウントを持っておらず、FacebookやTelegramなどで捜査や資金の回収をすることはないとしています。公的機関がSNSやメッセージアプリで、回収のための費用を求めてくることはありません。
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

テレグラム詐欺のよくある質問

テレグラム自体は危険なアプリですか?

テレグラムは正規のメッセージアプリです。問題は、投資グループへの勧誘や偽の取引アプリへの誘導など、詐欺の連絡手段として悪用されることです。

知らないテレグラムの投資グループに追加されました。どうすればいいですか?

返信せずにグループを退出し、必要に応じて報告してください。米国のCFTCは、知らない相手には返信しないことと、連絡先に登録した相手などだけがメッセージを送れるように設定することを勧めています。

テレグラムのメッセージが消えてしまいました。被害の相談はできますか?

できます。送金のTXIDや振込の記録、相手のユーザー名が残っていれば、送金先の調査に使えます。まだ残っているものは、今のうちに画面を保存してください。

テレグラムで「IC3」や「FBI」を名乗る人から、資金を回収したと連絡が来ました。

詐欺です。FBIは、IC3やFBIの職員を名乗って「資金を回収した」と連絡してくる手口に注意を呼びかけ、IC3はSNSのアカウントを持たず、FacebookやTelegramなどで資金の回収をすることはないとしています。費用は払わないでください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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