仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

クリプトグラフFXは詐欺?EdgeGraphへの社名変更と金融庁の警告

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結論

クリプトグラフFX(CRYPTOGRAPH LIMITED)は、日本で金融商品取引業の登録を受けていない海外のFX業者です。金融庁は令和5年(2023年)6月、インターネットで店頭デリバティブ取引(FX・CFD)を勧誘していた無登録業者として「CRYPTOGRAPH LIMITED」を公表しています。会社は2026年9月7日の告知で、前身の Cryptograph Limited が2025年12月に「EdgeGraph FX Limited」へ社名を変えたと説明しており、旧サイト(cryptograph.finance)は今、EdgeGraph FX のサイトへ転送されます。

EdgeGraph FX はコモロ連合・モヘリ島の機関「MISA」の許可を示していますが、コモロ中央銀行は2025年12月10日の声明で、MISA を、許可を出すと称する架空の組織の一つに挙げています。当社は、公的機関がこの業者を詐欺と認定した事実は確認していません。ただ、日本の登録がないまま日本語で最大1000倍のFXを勧めており、トラブルになっても日本の法律による保護を受けにくいことから、入金はおすすめしません。

「クリプトグラフFX 出金できない」「出金拒否」——予測検索にはこうした言葉が並びます。社名が「EdgeGraph FX」に変わったため、古い名前で調べても今の会社にたどり着けない人もいます。この記事では、金融庁の公表、会社自身の告知と規約、コモロとセントビンセント・グレナディーンの当局の発表をもとに、分かったことを整理します。

クリプトグラフFX(CRYPTOGRAPH LIMITED)とはどんな業者?

クリプトグラフFX(現在の EdgeGraph FX)の基本情報(2026年9月14日確認)
項目内容
金融庁の公表資料上の名称CRYPTOGRAPH LIMITED(サービス名も同じ)。旧サイトのページ名は「クリプトグラフ証券」
今の名称(サイトの表示)EDGEGRAPH FX LIMITED(登記番号 HT00225001)
社名変更(会社の説明)前身の Cryptograph Limited が2022年12月に運営を始め、2025年12月に社名を変更
ドメイン旧: cryptograph.finance(今は新しいサイトへ転送) / 新: edge-graph.com(2025年1月23日登録)
所在地(サイトの表示)旧: セントビンセント・グレナディーン / 新: コモロ連合・モヘリ島のフォンボニ。バックオフィスはベトナム・ハノイ
示している許可ムワリ国際サービス機構(MISA)の金融ライセンス BFX2025011
主な商品FX(52通貨ペア)、CFD、仮想通貨(38銘柄)など。最大レバレッジ1000倍、取引ツールはMT5
入金の方法(サイトの表示)銀行振込、仮想通貨(手数料無料)
日本語サポート(サイトの表示)トップページは「24時間」、会社概要は「平日 日本時間 09:00~22:00」
日本での登録なし(金融商品取引業の登録業者ではない)
公的機関の対応金融庁の無登録業者の一覧に「CRYPTOGRAPH LIMITED」として掲載(令和5年6月)

クリプトグラフFXに金融庁の警告は出ている?

出ています。金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」には、「CRYPTOGRAPH LIMITED」が、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた海外の業者として載っています。掲載時期は令和5年(2023年)6月で、提供するサービスの名称も「CRYPTOGRAPH LIMITED」とされています。

日本に住む人にFXやCFDを提供するには、どこの国の許可を持っていても、日本の金融商品取引業の登録が必要です。無登録の業者との取引では、日本の登録業者に義務づけられている顧客の証拠金の信託保全などの仕組みが働きません。

社名がEdgeGraph FXに変わっても、クリプトグラフFXの警告は関係ある?

関係します。会社自身が2026年9月7日の告知で、前身の「Cryptograph Limited」として2022年12月から運営を始め、2025年12月に「EdgeGraphFX Limited」へ社名を変えたと説明しています。旧サイトの cryptograph.finance は、2026年9月14日時点で edge-graph.com へ転送されます。

金融庁の一覧は、警告した時点の名前で載っています。そのため、「EdgeGraph FX」の名前で調べても、一覧には出てきません(2026年9月14日確認)。社名やドメインが変わった業者を調べるときは、前の名前でも確かめてください。

クリプトグラフFX(EdgeGraph FX)をめぐる主な出来事
時期出来事出典
2022年12月Cryptograph Limited として運営を開始会社の告知(2026年9月7日)
2023年6月金融庁が無登録業者の一覧に「CRYPTOGRAPH LIMITED」を掲載金融庁の一覧
2024年2月・2025年3月旧サイトの会社概要が、所在地をセントビンセント・グレナディーンと表示Internet Archive の保存
2025年1月23日edge-graph.com のドメインが登録されるドメインの登録情報(RDAP)
2025年12月EdgeGraphFX Limited へ社名を変更会社の告知(2026年9月7日)
2025年12月10日コモロ中央銀行が、MISA を架空の組織の一つとする声明を出すコモロ財務省のサイト
2026年9月7日会社が、SNSやレビューサイトの情報への見解を告知会社の告知

クリプトグラフFX(EdgeGraph FX)が示す「MISAの許可」は信頼できる?

EdgeGraph FX は、コモロ連合を構成するモヘリ(ムワリ)島の「ムワリ国際サービス機構(MISA)」から、金融ライセンス BFX2025011 を受けているとしています。9月7日の告知では、ライセンスが確認できないという指摘に対し、MISA の公式サイト(mwaliregistrar.com)に今も掲載されていると説明しています。

一方、コモロ連合の中央銀行は2025年12月10日の声明(コモロ財務省のサイトに掲載)で、コモロで銀行や金融機関の許可を出すと称する架空の組織(structures fictives)として、「Mwali International Services Authority」を、そのサイト(mwaliregistrar.com)とともに挙げました。中央銀行は、こうした組織と、それが許可した海外の業者を相手に、モロニ・ムツァムドゥ・モヘリの検察にすでに申し立てたとしています。声明に EdgeGraph FX や Cryptograph の名前はありません。

当社は MISA のサイトで許可番号を照会しようとしましたが、ボットの確認画面が表示されたため、照会できませんでした(確認画面は回避していません)。いずれにしても、コモロの中央銀行が架空の組織と名指しした機関の許可は、日本で取引するうえでの安全の裏付けにはなりません。

EdgeGraph FX が示すフォンボニの住所(Bonovo Road)は、財務局が警告した Bullfxo など、ほかの複数の業者も所在地として名乗っています。多くの会社が登記の窓口として使っているとみられ、住所が同じだけで同じ業者とは言えません。

なお、旧名称の時代に所在地としていたセントビンセント・グレナディーンについて、同国の金融サービス庁(FSA)と金融情報機関(FIU)は共同の注意喚起で、同国にはFX取引や暗号資産(仮想通貨)の提供に関する規制がなく、そのライセンスも発行していないと公表しています。

クリプトグラフFXの出金拒否の噂は本当?

出金拒否の件数を示す公的機関の発表は、当社が確認した範囲では見当たりませんでした。会社のよくある質問は、出金できない理由として、ボーナスをそのまま出金しようとしている、出金の申請前に本人確認が終わっていない、本人以外の名義の口座に出金しようとしている、規約違反などを挙げ、出金には2〜5営業日ほどかかるとしています。

2025年3月に保存された旧サイトのお知らせ一覧には、マネーロンダリング防止のための金融機関のチェックが厳しくなり、銀行を使った出金に一部で遅れが出ているというお知らせと、暗号資産(BTC・USDT)での出金を追加したというお知らせが並んでいます。新しいサイトでも、2026年5月29日から6月中の予定で銀行振込による入金を一時停止し、その間は仮想通貨かオンラインウォレットでの入金を案内していました。

クリプトグラフFX(EdgeGraph FX)の規約では、出金や口座凍結はどう決められている?

EdgeGraph FX の規約などの主な定め(2026年9月14日に確認した内容の要旨)
項目定め出典
入金した額の出金入金に使ったのと同じ方法・同じ名義にだけ出金できる利用規約
利益の出金利用者名義の銀行口座にだけ送金できる利用規約
ボーナスそのまま出金することはできないよくある質問
口座の凍結不正や規約違反の可能性があると会社が合理的に判断したときは、口座を凍結できる利用規約
凍結・解約された口座の資金会社には払い戻す義務がないとしているガイドライン
会社の責任の上限会社の重大な過失や詐欺による場合も、入金額の合計から出金額を引いた額まで利用規約
争いになったときの裁判所会社が事業を行う国の裁判所を専属的な合意管轄とする利用規約

仮想通貨で入金しても、利益は本人名義の銀行口座にしか出金できないと定められている点に注意してください。また、凍結された口座の資金を払い戻すことは会社の義務ではないとされ、争いになったときの裁判所も海外です。画面に表示されている残高が、そのまま出金できる金額とは限りません。

クリプトグラフFXについて確認できなかった点は?

クリプトグラフFX(EdgeGraph FX)の出金で困っている場合、今すぐやることは?

  1. 出金を申請した日時と金額、表示されたメッセージ、口座の残高画面を保存する
  2. 利用規約・ガイドライン・ボーナスの条件のページを保存する(後から内容が変わることがあります)
  3. サポートとのやり取りは、メールなど記録が残る方法で行う
  4. 「手数料や税金を払えば出金できる」「追加で入金すれば凍結が解除される」と言われても払わない
  5. 仮想通貨で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の手口)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月14日時点の公開情報にもとづいています。EdgeGraph FX のサイトと規約の表示は同日に確認したものです。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

クリプトグラフFX(EdgeGraph FX)の評判・出金に関するよくある質問

クリプトグラフFXとEdgeGraph FXは同じ会社ですか?

会社自身が2026年9月7日の告知で、前身の Cryptograph Limited が2025年12月に EdgeGraph FX Limited へ社名を変えたと説明しています。旧サイトの cryptograph.finance は、今は EdgeGraph FX のサイト(edge-graph.com)へ転送されます。

クリプトグラフFXは金融庁に登録されていますか?

登録されていません。金融庁は令和5年(2023年)6月、「CRYPTOGRAPH LIMITED」を、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた無登録の海外業者として一覧に載せています。社名を変えた後の EdgeGraph FX Limited も、日本の登録は受けていません。

EdgeGraph FXのMISAのライセンスがあれば安全ですか?

安全の裏付けにはなりません。コモロ中央銀行は2025年12月10日の声明で、MISA(Mwali International Services Authority)を、許可を出すと称する架空の組織の一つに挙げています。また、どこの国の許可をうたっていても、日本に住む人にFXを提供するには日本の登録が必要です。

クリプトグラフFXに仮想通貨で入金した場合、利益も仮想通貨で出金できますか?

規約では、入金した額は入金と同じ方法・同じ名義にだけ出金でき、利益分は利用者名義の銀行口座にだけ送金できるとされています。入金した仮想通貨の送金のTXIDと入金先のアドレスは、必ず控えておいてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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