仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

MoonshotFXは詐欺?「法的拘束力あり」と「なし」が並ぶライセンス

公開日:

結論

MoonshotFX(ムーンショットFX、moonshotfx.ai)は、日本語スタッフのサポートをうたう海外FX業者ですが、日本で金融商品取引業の登録を受けていません。示している許可は、アフリカ・コモロのアンジュアン島の機関によるものだけで、その期限は2026年9月15日です。しかもコモロの中央銀行は2025年12月の声明で、この名前の機関を、許可を出すと称する「架空の組織」の一つとして挙げています。

ライセンスのページでは「法的拘束力を持つライセンスを取得」と書いた同じページに「法的拘束力を持つものではありません」とも書いており、会社の住所もなく、利用規約は1文しかありません。当社は、日本の登録がないまま日本の人に最大500倍のFXを勧めていることから、このサイトに入金するのは危険で、投資詐欺の可能性が高いと判断しています。入金はしないでください。

SNSやYouTubeで「ムーンショットFXなら少額から、ボーナスなしの本物の取引環境」と紹介されていた——。この記事では、当社がMoonshotFXのサイトとライセンスのページ、許可を出したとされる機関のページを直接確認して分かったことを整理します。

MoonshotFX(ムーンショットFX)とはどんな業者?

MoonshotFXの基本情報(2026年9月11日確認)
項目内容
サイトが名乗る名前MoonshotFX(会社名も「MOONSHOTFX」とだけ表示)
確認したドメインmoonshotfx.ai(日本語のサイト)
ドメインの登録日2025年8月29日(ドメインの登録情報より)
許可(サイトの表示)コモロ連合・アンジュアン島の Anjouan Offshore Finance Authority(AOFA)。設立は2025年9月15日、許可の期限は2026年9月15日
住所・電話記載がない(連絡先はメールアドレスだけ)
口座(サイトの表示)最低入金額50ドル相当、レバレッジは暗号資産(仮想通貨)を含め最大500倍
日本の人向けの表示「日本語スタッフが平日24時間サポート」、日本居住者の利益は「雑所得」として扱われる可能性がある、との説明
日本での登録なし(金融商品取引業の登録業者ではない。無登録業者の一覧にはまだ名前がない)

MoonshotFXのライセンスは信用できる?

ライセンスのページは、アンジュアン島の機関の許可を示し、許可を出したとされる機関の登録ページにも、MoonshotFXは「Status : Active(有効)」、期限は2026年9月15日と表示されています。ただ、ページの説明には食い違いがあります。

MoonshotFXのライセンスのページの表示(2026年9月11日確認)
ページの表示気になる点
「法的拘束力を持つライセンスを取得し、運用しております」同じページで「本ライセンス情報は参考情報として提供されており、法的拘束力を持つものではありません」とも書いている
許可の期限は2026年9月15日許可の期間は1年だけで、確認した日の4日後に期限を迎える
確認するときは「AnjouanCorporateServices.com/verification」で始まるURLか確かめるよう案内ページが実際にリンクしている登録ページとは別のドメインを案内している
欧州証券市場監督局(ESMA)の基準などを参考にしているEUの許可を受けているわけではない

そもそも、許可の出し手を母国の中央銀行が認めていません。コモロ連合の財務省のサイトが2025年12月10日に掲載したコモロ中央銀行の声明は、「Anjouan Offshore Finance Authority」や「Anjouan Corporates Services」などを、銀行・金融機関の許可を出すと称する「架空の組織(structures fictives)」として挙げ、コモロで銀行・金融機関を認可するのは中央銀行だけの権限だとしています。これらの組織と、そこから許可を受けたオフショアの業者については、検察に申し立てたとしています。

声明はMoonshotFXを名指ししておらず、声明に書かれた機関のサイトのドメインは、MoonshotFXの登録ページがあるサイトとは別のものです。ただ、同じ名前を名乗る機関を母国の中央銀行が「架空」としている以上、「有効な許可がある」とは言えません。

どの国の許可をうたっていても、日本に住む人にFXを提供するには、日本の金融商品取引業の登録が必要です。MoonshotFXは日本語のスタッフや日本の税金の説明まで用意して日本の人に向けていますが、日本の登録を受けていません。

当社の判断日本の登録を受けずに日本の人へ最大500倍のFXを勧め、ライセンスの説明が食い違い、その許可の出し手はコモロの中央銀行が架空の組織と名指しし、運営会社の住所も利用規約の中身もないことから、当社は、MoonshotFXに入金するのは危険で、投資詐欺の可能性が高いと判断しています。財務局の警告がまだないことは、安全であることを意味しません。

MoonshotFXの入金・出金の条件は?

出金しようとしたときに本人確認の書類とあわせて「手数料」「税金」「保証金」を先に払わせる説明は、投資詐欺でよく見られる形です。追加の支払いには応じないでください。

MoonshotFXについて確認できなかった点は?

MoonshotFXに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。出金のための手数料、税金、保証金、ボーナスの条件を理由にされても払わない
  2. ログインできるうちに、残高、取引と入出金の履歴、担当者やサポートとのやり取りを保存する
  3. 暗号資産で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  4. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月11日時点の公開情報にもとづいています。ライセンス・口座・入出金の表示は、当社が同日にサイトを直接確認したものです(読者を誘導しないよう、サイトへのリンクは載せていません)。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

MoonshotFX(ムーンショットFX)の出金・評判に関するよくある質問

MoonshotFXは金融庁に登録されていますか?

登録されていません。2026年9月11日時点で、金融庁の登録業者の一覧にMoonshotFXの名前はありません。示している許可はコモロ・アンジュアン島の機関によるもので、日本の登録ではありません。

MoonshotFXで出金しようとしたら本人確認を求められました。

サイトは、本人確認は出金時に必要になる場合があるとしています。書類の提出にあわせて手数料や保証金などの支払いを求められても、応じないでください。やり取りと入出金の記録を保存してください。

MoonshotFXのライセンスは2026年9月15日以降も有効ですか?

分かりません。許可を出したとされる機関の登録ページでは、期限は2026年9月15日となっています。ただ、コモロの中央銀行は2025年12月の声明で、この名前の機関を、許可を出すと称する架空の組織として挙げています。いずれにしても、日本の人にFXを提供するには日本の登録が必要で、MoonshotFXは登録を受けていません。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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