仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

ファイブスターズマーケッツは詐欺?2度の金融庁警告と出金停止

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結論

ファイブスターズマーケッツ(FIVE STARS MARKETS)は、日本語のサイトで海外のバイナリーオプション(ハイロー取引)などを提供していますが、日本で金融商品取引業の登録を受けていません。金融庁は令和3年(2021年)11月、「FIVE STARS MARKETS」を無登録業者として公表しています。このサイトが自ら「旧システム」と呼んでいた「FIVE STARS OPTION」も、平成27年(2015年)5月に Full Rich Limited のサービスとして公表されています。

2025年9月25日からは「日本の法改正に伴い」として銀行振込での出金をやめ、2026年6月22日に再開するまで、出金は仮想通貨(USDT・USDC)などに限られていました。規約は、会社の判断で利益の支払いや出金を拒否できる理由を並べ、出金額の30%をペナルティとして取る場合も定めています。当社は、公的機関がこの業者を詐欺と認定した事実は確認していませんが、日本の法律で守られない取引になるため、入金はおすすめしません。

「ファイブスター マーケット 出金できない」「凍結」——予測検索にはこうした言葉が並びます。ファイブスターズマーケッツは「当日出金に対応」とうたう一方で、2025年秋からおよそ9か月、銀行振込での出金を止めていました。この記事では、金融庁の公表と、サイト・規約・お知らせの表示から分かることを整理します。

ファイブスターズマーケッツ(FIVE STARS MARKETS)とはどんな業者?

ファイブスターズマーケッツの基本情報(2026年9月14日確認)
項目内容
サービス名FIVE STARS MARKETS(ファイブスターズマーケッツ)
運営会社(サイトの表示)会社名は「ファイブスターズマーケッツ(FIVE STARS MARKETS)」とだけ表示。バハマの法律に則って営業しているとし、住所はバハマ・ナッソーの私書箱、運営は香港支店
設立(サイトの表示)1993年設立、2014年からトレーディングサービスを提供
ドメインfivestars-markets.com(2018年1月5日登録)
主な商品バイナリーオプション(ハイロー、15秒からの「Turbo」)、FX。暗号資産(仮想通貨)の銘柄もある
入金の方法(サイトの表示)銀行振込、クレジットカード、仮想通貨(BTC・ETH・BNB・USDT)
出金の方法(サイトの表示)銀行振込(1回1,000円)、仮想通貨(USDT・USDC。手数料無料)。どちらも1万円から1日300万円まで
サポート(サイトの表示)日本時間10:00〜17:00(土日祝日などは時間外)
日本での登録なし(金融商品取引業の登録業者ではない)
公的機関の対応金融庁の無登録業者の一覧に「FIVE STARS MARKETS」(令和3年11月)。サイトが旧システムと呼んだ「FIVE STARS OPTION」(Full Rich Limited.、平成27年5月)も掲載

ファイブスターズマーケッツに金融庁の警告は出ている?

出ています。金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」には、「FIVE STARS MARKETS」が、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた海外の業者として載っています。掲載時期は令和3年(2021年)11月で、提供するサービス(FX取引等)の名称も「FIVE STARS MARKETS」とされています。

同じ一覧には、平成27年(2015年)5月の掲載で「Full Rich Limited.」も載っています。提供するサービスの名称は「FIVE STARS OPTION(ファイブスターズオプション)」です。

2つの名前のつながりについて、2018年2月に保存された fivestars-markets.com のトップページには「旧システム(FIVE STARS OPTION)の口座をお持ちの方へ」という案内があり、初回ログインのときにパスワードを設定し直すよう求めていました。サイト自身が、FIVE STARS OPTION を以前のシステムとして扱っていたことになります。ただし、今のサイトに Full Rich Limited の名前はなく、今の運営会社との関係は公開情報からは分かりませんでした。

ファイブスターズマーケッツをめぐる主な出来事
時期出来事出典
2013年fivestars-option.com に「FiveStars-Option」のサイトがあるInternet Archive の保存
2015年5月金融庁が「Full Rich Limited.」(サービス名 FIVE STARS OPTION)を無登録業者の一覧に掲載金融庁の一覧
2018年1月5日fivestars-markets.com のドメインが登録されるドメインの登録情報(RDAP)
2018年2月新しいサイトに「旧システム(FIVE STARS OPTION)の口座をお持ちの方へ」の案内Internet Archive の保存
2021年11月金融庁が「FIVE STARS MARKETS」を無登録業者の一覧に掲載金融庁の一覧
2025年9月24日「日本の法改正に伴い」銀行振込での出金をやめると告知サイトのお知らせ
2026年2月12日ファイブスターズマーケッツを装った偽サイトへの注意を告知サイトのお知らせ
2026年6月22日銀行振込での出金を再開サイトのお知らせ

ファイブスターズマーケッツは「日本向けではない」と書いている?

書いています。サイトの免責事項には、当サイトは日本国内で金融サービスを提供することを意図したものではなく、金融商品の提供や金融サービスへの勧誘と考えられる業務には携わっていない、とあります。

しかし、サイトは日本語で、入出金は日本円です。銀行振込の出金先は「日本国内の金融機関のみ」、規約の払い戻しも「日本国内の金融機関に限ります」とされ、サポートの時間も日本時間で示されています。サイトの作りは、日本に住む人が使うことを前提にしています。日本に住む人にバイナリーオプションやFXを提供するには、日本の金融商品取引業の登録が必要で、ファイブスターズマーケッツは登録を受けていません。

ファイブスターズマーケッツで出金できないのはなぜ?

大きな理由の一つは、出金方法の変更です。サイトは2025年9月24日、「日本の法改正に伴い」銀行振込による出金(クイック出金)をやめ、電子ウォレットの STICPAY を使った出金に切り替えると告知しました。STICPAY が始まるまでの暫定措置として、9月25日以降の出金は、暗号資産(仮想通貨)の USDT・USDC か、Vプリカ(Visaのプリペイドカードのコード)に限られました。

その後、STICPAY の導入はやめ、2026年6月22日に銀行振込での出金を再開したと告知しています。およそ9か月のあいだ、銀行口座では出金できなかったことになります。トップページは「当日出金に対応」とうたっていますが、規約の払い戻しの定めは、手続きに最短で当日から14営業日かかる場合があるとしています。

仮想通貨での出金では、サイトは、日本の取引所ではUSDTを扱えない場合があること、USDTは直接日本円に換えられないこと、操作の誤りで失った暗号資産は戻せないことへの同意を求めています。

ファイブスターズマーケッツの規約では、出金拒否や口座凍結はどう決められている?

ファイブスターズマーケッツの規約などの主な定め(2026年9月14日に確認した内容の要旨)
項目定め出典
利益の支払い・出金の拒否正当な理由があれば、会社の判断だけで取引の取り消し、利益分配の拒否、出金の拒否、契約の解除ができる。理由の例として、シグナル・サイン・両建ての使用、第三者の助言に基づく取引、コピートレード、VPNの使用などを挙げる利用規約「取引の中止」
30%のペナルティ入金後の取引回数が明らかに少ないなど、マネーロンダリング・詐欺・換金目的と会社が判断した場合、出金額の30%を徴収する利用規約
口座の閉鎖別の名義から入金した場合や、1人で複数の口座を開いた場合などは、口座を閉じて払い戻しをしない利用規約
ボーナス預託金を全額出金したときや規約違反のときは、ボーナスとボーナスによる利益を取り消す場合がある。初回入金ボーナスは、入金額とボーナス額の合計の15〜17倍の取引が条件利用規約、キャンペーンのお知らせ
払い戻しの手数料・期間1回1,000円(仮想通貨での出金は無料)。最低1万円、最短で当日〜14営業日利用規約、出金の説明

予測検索に出る「稼ぎすぎ」について、規約に「利益が多すぎる」ことを理由にした定めは見当たりませんでした。ただ、上のとおり、会社が「正当な理由」と判断すれば利益の支払いや出金を拒否できる内容で、何を正当とするかは会社の判断に委ねられています。画面に表示されている残高が、そのまま出金できる金額とは限りません。

ファイブスターズマーケッツの偽サイトはある?

サイトは2026年2月12日、ファイブスターズマーケッツのロゴや文章を無断で使った偽サイトが複数あり、ボタンを押すと関係のない会社の登録画面に誘導されると注意を呼びかけました。偽サイトを通じて入金すると、返金されない、連絡が取れなくなるといったおそれがあるとしています。本物か偽物かにかかわらず、日本の登録がない業者には入金しないことがいちばんの対策です。

ファイブスターズマーケッツについて確認できなかった点は?

ファイブスターズマーケッツの出金で困っている場合、今すぐやることは?

  1. 出金を申請した日時と金額、表示されたメッセージ、口座の残高画面を保存する
  2. 利用規約とボーナスの条件のページを保存する(後から内容が変わることがあります)
  3. ブラウザのアドレス欄で、使っているのが偽サイトでないかを確かめる
  4. 「手数料や税金を払えば出金できる」「追加で入金すれば凍結が解除される」と言われても払わない
  5. 仮想通貨で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の手口)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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参考

2026年9月14日時点の公開情報にもとづいています。ファイブスターズマーケッツのサイトと規約の表示は同日に確認したものです。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

ファイブスターズマーケッツの評判・出金に関するよくある質問

ファイブスターズマーケッツは金融庁に登録されていますか?

登録されていません。金融庁は令和3年(2021年)11月、「FIVE STARS MARKETS」を、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた無登録の海外業者として一覧に載せています。サイトが以前のシステムと呼んでいた「FIVE STARS OPTION」も、平成27年(2015年)5月に Full Rich Limited. のサービスとして載っています。

ファイブスターズマーケッツで出金できない時期があったのはなぜですか?

サイトは2025年9月24日、「日本の法改正に伴い」銀行振込による出金をやめると告知し、翌日から出金を仮想通貨(USDT・USDC)とVプリカに限りました。銀行振込での出金を再開したのは2026年6月22日です。

ファイブスターズマーケッツで稼ぎすぎると出金拒否されますか?

規約に「利益が多すぎる」ことを理由にした定めは見当たりませんでした。ただ規約は、シグナルやコピートレード、VPNの使用などを例に挙げ、会社が正当な理由と判断すれば、利益分配や出金を会社の判断だけで拒否できるとしています。

ファイブスターズマーケッツで口座を閉じられたら、お金は戻りますか?

規約では、別の名義から入金した場合や、1人で複数の口座を開いた場合などは、口座を閉じて払い戻しをしないとしています。マネーロンダリングなどと会社が判断した場合は、出金額の30%をペナルティとして徴収するとも定めています。仮想通貨で入金した場合は、送金のTXIDを控えておいてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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