仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

Axiは詐欺?金融庁が警告したAxiTrader Limitedと公式の運営会社

公開日:

結論

金融庁は、令和6年1月、「AxiTrader Limited」が、日本の金融商品取引業の登録を受けずに、インターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたとして警告しました。サービスの名称は「Axi」で、金融庁の無登録業者リスト(海外区分)に載っています。

ただし、Axiは実在する大手のブローカーで、公的機関が認定したのは「無登録での勧誘」です。詐欺とは認定されていません。警告の対象の名称は「AxiTrader Limited」で、日本語の公式サイトが運営会社とするのは「AxiTrader LLC」、豪州の免許を持つのは別の法人「AxiCorp Financial Services Pty Ltd」と、名前の違う3つの法人が出てきます。契約書でどの法人が相手かを確かめてください。

「Axiで取引している。金融庁の警告に載っていると聞いて不安になった」——検索すると、「詐欺」「評判」「出金」という語が並びます。この記事では、金融庁の原文とAxiの公式サイトを当社が直接確かめて、警告の意味と、確認すべき点を整理します。

この記事に出てくる業者名・サービス名が、金融庁の警告に載っているかどうかは、金融庁の警告業者を検索できるページで確かめられます。

Axiは、金融庁の警告を受けている?

受けています。金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」(HTML版)の海外区分に、令和6年1月の掲載として「AxiTrader Limited」があります。当社が2026年10月16日に、原文のページを確認しました。

金融庁の警告リストの記載(海外区分・令和6年1月)
項目内容
業者名等AxiTrader Limited
内容等インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの
サービスの名称「Axi」
警告の意味日本の金融商品取引業の登録を受けずに、勧誘を行っていた

なお、同じリストの別の警告業者(Blue Dragon LLC、JDR Securities Limited など)の備考に、「当該業者との関係性は不明であるが、所在地が同様もしくは酷似している」業者として、「AxiTrader Limited」(令和6年1月24日付で警告)が挙げられています。関係性が不明とされているので、これらを同一の運営と考えることはできません。

警告の対象と、公式サイトの運営会社は、同じ会社?

Axiの日本語の公式サイトには、次のように書かれています。

Axiに関する、3つの法人名(2026年10月16日確認)
どこで出てくるか法人名書かれている内容
金融庁の警告リストAxiTrader Limitedサービス名「Axi」。無登録での勧誘として警告(令和6年1月)
日本語の公式サイトAxiTrader LLC「AxiはAxiTrader LLCの商号です」。セントビンセント・グレナディーン諸島で、登録番号4303 LLC 2025として設立され、Financial Services Authorityに登録されている、と書かれている
豪州の公式サイトAxiCorp Financial Services Pty Ltd「Axiは、AxiCorp Financial Services Pty Ltdの商号」。豪州の金融サービス免許(AFSL番号318232)とニュージーランドのデリバティブ発行者免許を持つ、と書かれている

金融庁の警告の名称は「Limited」、今の日本語サイトの運営会社は「LLC」と、会社の種類の表記が違います。同じグループの別法人なのか、名称が変わったのかは、金融庁の資料には書かれておらず、当社は確認できていません。また、豪州の免許を持つ法人が、日本語サイトの契約相手とは、サイトの表示からは読み取れません。

⚠ 契約の相手は、どの法人か海外のブローカーは、地域ごとに別の法人で運営することがあります。口座開設の規約で、契約の相手がどの法人か、その法人がどこで、どんな登録・免許を持っているかを、必ず確かめてください。「豪州の免許がある」と書いてあっても、日本居住者との契約相手が別の法人なら、その免許は契約の保護にならない場合があります(当社の見方です)。

日本で、勧誘や取引はできる?

金融庁は、日本の居住者を相手に、金融商品取引業を行う者は、日本の法令にもとづく登録を受ける必要があるとしています。登録の有無は、金融庁の金融事業者一括検索で確認できます。無登録の業者との取引では、金融庁の監督権限が及ばず、投資者保護の規定に基づく処分が行えません。

当社が確認したAxiの日本語サイトには、日本語でのサポートがあることが書かれています。日本居住者の口座開設ができるのかなど、規約の細部は、当社は確認していません。取引の前に、規約で確かめてください。

公式が注意している「偽サイト」とは?

Axiは、公式サイトの安全に関するページで、最近作られたばかりのサイトが、正規の会社を名乗って作られることに注意を呼びかけています。偽のドメインの例として、「axiau.pro」を挙げています。

出金で困ったときは、どう考える?

出金できない、連絡が取れない、追加の入金を求められる——こうした状況は、どの業者でも起こり得るため、まず、今のやり取りの相手が、本当に公式の窓口かを確かめてください。偽サイトや、公式を装った個人から勧誘されたケースでは、出金を口実に追加の入金を求められることがあります。出金のための税金・手数料の記事と、海外FXで出金拒否されたときの記事も参考にしてください。

この記事で確認できなかった点は?

不安なとき、まず何をする?

  1. 追加の入金をしない。「出金のため」「保証金」と言われても払わない
  2. 口座開設の規約、取引のレポート、メール、サポートとのやり取りを、削除せず保存する
  3. 契約の相手(法人名)と、サイトのURLを控える。公式のドメインかも確かめる
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関に連絡する。暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと送金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  5. 「取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
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送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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参考

2026年10月16日時点の公開情報にもとづいています。公的機関が認定したのは無登録での勧誘で、詐欺とは認定されていません。ASIC・FCAの登録簿は、当社の環境では確認できていません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Axiに関するよくある質問

Axiは詐欺ですか?

公的機関が認定したのは、無登録での店頭デリバティブ取引の勧誘で、詐欺とは認定されていません。金融庁が令和6年1月に、AxiTrader Limitedを警告しました。Axiは実在する大手のブローカーですが、日本の登録を受けた業者ではないことに注意してください。

金融庁の警告の「AxiTrader Limited」と、今のAxiは同じ会社ですか?

当社は確認できていません。金融庁の警告は「AxiTrader Limited」で、日本語の公式サイトは運営会社を「AxiTrader LLC」と表示しています。同じグループの別法人か、名称が変わったかは、金融庁の資料に書かれていません。

Axiには、豪州の免許があるから安心ですか?

安心とは言えません。豪州の免許(AFSL番号318232)を持つのは「AxiCorp Financial Services Pty Ltd」と公式サイトに書かれています。日本語サイトの契約相手が別の法人なら、豪州の免許は契約の保護にならない場合があります。規約で契約の相手を確かめてください。

Axiの偽サイトは、どう見分けますか?

Axiの公式サイトは、最近作られたばかりのサイトが正規の会社を名乗る例に注意しており、偽ドメインの例として「axiau.pro」を挙げています。公式のドメイン(axi.com)と少し違う名前のサイトや、勧誘で渡されたリンクは使わず、検索や公式の案内から辿ってください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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