ロマンス詐欺の被害者は何歳が多い?警察庁が示す年代と接触ツール
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SNS型ロマンス詐欺の被害者は、50代(1,720件)が最も多く、次が40代(1,280件)、60代(1,265件)で、40代から60代で約4分の3(75.6%)を占めます。警察庁の令和7年の確定値で、ロマンス詐欺は5,645件・546.4億円。男性が3,633件、女性が2,012件で、男性が件数・被害額とも約6割でした(年代別の合計は、男女別の数字を当社が足しました)。
最初の接触は、マッチングアプリが1,846件(32.7%)で最も多く、次がInstagram(1,288件)、Facebook(1,049件)で、この3つで約7割です。ダイレクトメッセージを入口とする被害が92.8%を占め、被害時の連絡は、9割以上(93.8%)がLINEでした。会ったことのない相手と、LINEに移ってやり取りが進む——数字は、その流れを示しています。
「ロマンス詐欺に遭うのは、どんな人か」「どこで知り合った相手が多いのか」——気になる人が多い点です。この記事では、警察庁が公表した令和7年(2025年)の確定値から、SNS型ロマンス詐欺の被害者の年代・男女、最初の接触ツールを、数字で整理します。
ロマンス詐欺の被害者は、何歳が多い?
警察庁は、被害者の年齢層について、「男女ともに、幅広い年代に被害が及びつつも、40代から60代が多数を占めている」と書いています。年代別の認知件数は、男性・女性それぞれのグラフで示されています。当社が2026年10月16日に、公式のページと資料のPDFを開いて確認し、男女の数字を足して合計を出しました。
| 年代 | 男性 | 女性 | 合計 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 7件 | 7件 | 14件 | 0.2% |
| 20代 | 165件 | 138件 | 303件 | 5.4% |
| 30代 | 430件 | 226件 | 656件 | 11.6% |
| 40代 | 729件 | 551件 | 1,280件 | 22.7% |
| 50代 | 1,100件 | 620件 | 1,720件 | 30.5% |
| 60代 | 903件 | 362件 | 1,265件 | 22.4% |
| 70代 | 268件 | 95件 | 363件 | 6.4% |
| 80代以上 | 31件 | 13件 | 44件 | 0.8% |
最も多いのは50代で、全体の約3割です。40代から60代を合わせると4,265件で、認知件数5,645件の約75.6%(当社の計算)を占めます。これは警察が把握した「認知件数」で、実際の被害の総数ではありません。
男性と女性で、被害に違いはある?
警察庁によると、令和7年のロマンス詐欺は、男性が3,633件・328.7億円、女性が2,012件・217.7億円でした。男性の被害が、認知件数・被害額のどちらも約6割を占めます。「ロマンス詐欺は女性が狙われる」というイメージとは違い、公表された数字では、男性のほうが多くなっています。
- 男性は50代が最多(1,100件)で、次が60代(903件)、40代(729件)
- 女性も50代が最多(620件)で、次が40代(551件)、60代(362件)
- 60代は、男性(903件)が女性(362件)の約2.5倍。70代も、男性268件・女性95件で、男性が多い
- 20代は、男性165件・女性138件で、近い水準
若い世代の被害は、増えている?
| 年代 | 令和7年 | 令和6年 | 増加率 |
|---|---|---|---|
| 10代 | 14件 | 13件 | +7.7% |
| 20代 | 303件 | 226件 | +34.1% |
| 30代 | 656件 | 467件 | +40.5% |
| 40代 | 1,280件 | 890件 | +43.8% |
| 50代 | 1,720件 | 1,078件 | +59.5% |
| 60代 | 1,265件 | 836件 | +51.3% |
| 70代 | 363件 | 278件 | +30.6% |
| 80代以上 | 44件 | 36件 | +22.2% |
全体では、認知件数が前年より1,821件(+47.6%)増えています。どの年代も前年より増えていて、増え方が特に大きいのは50代(+59.5%)と60代(+51.3%)でした。20代・30代も、それぞれ約3〜4割増えています。
最初の接触は、どこから?
| 当初接触ツール | 認知件数 | 全体に占める割合 | 前年との比較 |
|---|---|---|---|
| マッチングアプリ | 1,846件 | 32.7% | +535件(+40.8%) |
| 1,288件 | 22.8% | +434件(+50.8%) | |
| 1,049件 | 18.6% | +266件(+34.0%) | |
| その他のSNS | 820件 | 14.5% | — |
| TikTok | 471件 | 8.3% | — |
| その他 | 171件 | 3.0% | — |
マッチングアプリ、Instagram、Facebookの3つで、全体の約7割です。当初の接触手段は、ダイレクトメッセージが5,238件(+1,916件、+57.7%)で、全体の92.8%を占めます。ダイレクトメッセージの内訳は、マッチングアプリが1,713件、Instagramが1,247件、Facebookが1,003件で、この3つで約8割でした。
ロマンス詐欺の入口が「マッチングアプリ」に多いことは、マッチングアプリの投資詐欺の記事に、手口の流れとあわせて書いています。
やり取りは、どこに移る?
LINEです。警察庁は、被害時の連絡ツールとして、LINEが5,294件(前年より+1,685件、+46.7%)で、全体の9割以上(93.8%)を占めると書いています。最初の接触がマッチングアプリやInstagramでも、LINEなどのアプリの外に移ろうと持ちかけられることが、数字に表れています。
警察庁は、被疑者が名乗った身分(地域)も示しています。日本(国内)が3,461件(+1,395件、+67.5%)で、約6割です。ただし、東アジア、日本(国外)、東南アジアなどの海外の地域も、みられます。名乗った職業は、投資家が627件、会社員が507件、会社役員が378件で、医療関係や芸術・芸能関係など、様々なものがあります。写真や肩書きは、本人である証拠になりません。
お金は、振込と暗号資産のどちらで送らされている?
| 交付形態 | 認知件数 | 被害額 |
|---|---|---|
| 振込型 | 3,055件(54.1%) | 276.0億円(50.5%) |
| 暗号資産送信型 | 2,177件(38.6%) | 247.7億円 |
| その他 | 413件(7.3%) | — |
暗号資産で送らされた分が、件数の約4割、被害額の約半分(実質的に暗号資産のものは件数の40.4%、被害額の48.6%)に達しています。送金のTXIDと送金先のアドレスは、あとから調べるための手がかりになります。送ってしまったときの控え方は、マッチングアプリの投資詐欺の記事にまとめています。
この記事で確認できなかった点は?
- 年代別の被害額(当社が確認した確定値のページ・資料1には、年代別の件数だけが載っていました)
- 令和8年の年代別・接触ツール別の数字(令和8年8月末の暫定値の資料には、当社は確認できませんでした)
- なぜその年代・性別の被害が多いのかという理由(警察庁の資料に書かれていないため、当社は推測を書きません)
ロマンス詐欺に遭ってしまったら?
- 追加の入金・送金をしない。「出金のため」「結婚費用のため」と言われても払わない
- 相手とのやり取り(アプリのトーク・LINE・SNS)、相手のプロフィール、投資サイトの画面を、削除せず画像で保存する
- 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する。暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと送金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
- 「取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)。返金の仕組みは返金の記事にまとめています
送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。
LINEで無料相談友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。
- 警察庁・SOS47「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」 — ロマンス詐欺の年代別・男女別、当初接触ツール、被害時の連絡ツール、交付形態。資料のPDFも確認。2026年10月16日確認
2026年10月16日時点の公開情報にもとづいています。警察庁の数字は警察が把握した認知件数で、実際の被害の総数ではありません。男女合計・割合・前年比は、警察庁の男女別の数字をもとに当社が計算しました。
ロマンス詐欺の被害者・接触ツールに関するよくある質問
ロマンス詐欺の被害者は、何歳が多いですか?
警察庁の令和7年の確定値では、50代が1,720件で最多、次が40代の1,280件、60代の1,265件です(男女の数字を当社が足しました)。40代から60代で約4分の3を占めますが、10代から80代以上まで、すべての年代で被害が出ています。
ロマンス詐欺は、女性のほうが多く被害に遭いますか?
警察庁の令和7年の確定値では、男性が3,633件・328.7億円、女性が2,012件・217.7億円で、男性が件数・被害額とも約6割でした。男女とも、50代が最も多くなっています。
ロマンス詐欺は、どこで知り合った相手が多いですか?
警察庁の令和7年の確定値で、最初の接触ツールは、マッチングアプリが1,846件(32.7%)で最多、次がInstagramの1,288件、Facebookの1,049件でした。この3つで約7割を占めます。入口のほとんど(92.8%)は、ダイレクトメッセージです。
やり取りは、どのアプリに移りますか?
警察庁によると、被害時の連絡ツールは、LINEが5,294件で、全体の93.8%でした。最初の接触が別のアプリでも、LINEに移ってやり取りが進む流れが多く見られます。LINEなどに移ってからの金銭の話は、いったん止まってください。
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