仮想通貨詐欺コラム|なりすまし

Ai Vantage Marketは詐欺?他社のライセンス番号をそのまま表示

公開日:

結論

Ai Vantage Market(aivantagemarket.com)がサイトに表示している「会社登録番号 12767/2018」「ライセンス番号 MC03/2018」は、実在する別のブローカーの番号です。当社が確認したところ、この番号は 4xCube Ltd(ブランド名 4XC)のもので、同社の公式サイトに同じ番号が載っています。

さらにこのサイトは、画像など44か所を 4XC のサイトから直接読み込んでいます。会社名の部分だけを差し替えた複製です。ドメインは2026年7月25日に作られたばかりで、1年もたっていません。当社は、Ai Vantage Market を詐欺サイトと判断しています。入金してはいけません。

SNSで知り合った相手に「AIが自動で取引する」と勧められ、暗号資産を預けた——。出金しようとしたら手数料や残高の条件を出され、追加の入金を求められていませんか。この記事では、当社がドメインの記録とサイトの中身を直接確かめて分かったことを整理します。

Ai Vantage Marketが表示しているライセンス番号は誰のもの?

実在する別のブローカーのものです。当社が2026年9月29日に両方のサイトを確認して、同じ番号が使われていることを確かめました。

同じ番号が2つのサイトに載っている(2026年9月29日確認)
4XC(4xCube Ltd)の公式サイトaivantagemarket.com
会社登録番号12767/201812767/2018(同じ)
ライセンス番号MC03/2018MC03/2018(同じ)
英文の表記「4XC is a trademark of 4xCube Ltd, registered in the Cook Islands with number ICA 12767/2018」「trademark of Ai Vantage Market, registered in the Cook Islands with number ICA 12767/2018」

会社名の部分だけが差し替えられています。番号も、クック諸島に登記されているという説明も、そのままです。なお、4xCube Ltd(4XC)は番号と表示を使われた側であり、この件で責められる立場にはありません。

Ai Vantage Marketのサイトは自前で作られている?

いいえ。当社がページの中身を調べたところ、画像などの部品44か所が、4XC のサイト(4xc.com)から直接読み込まれていました。自分のサーバーに置いていないということです。

本文についても、当社の簡易的な比較で語の約65%が一致しました。中身を作らずに、他社のサイトを丸ごと写して社名だけ変えたという形です。

⚠ 当社の判断実在する別会社の登録番号とライセンス番号をそのまま自社のものとして表示し、サイトの部品を他社のサーバーから読み込んで見た目だけを整えていることから、当社は、Ai Vantage Market(aivantagemarket.com)を詐欺サイトと判断しています。ドメインは2026年7月25日に登録されたもので、1年もたっていません。入金してはいけません。すでに入金している場合も、出金のために追加で払うよう求められたら、金額の大小にかかわらず払わないでください。

「MC03/2018」はどんなライセンス?

番号の本当の持ち主である 4XC のサイトには、「Money-Changing License number MC03/2018」と書かれています。両替業の免許です。

両替業の免許は、お客さんから資金を預かってAIに自動売買させてよい、という許可ではありません。仮に番号が本物だったとしても、その内容が業務に見合っていません。まして他社の番号であれば、確かめる意味すらありません。

Ai Vantage Marketのドメインはいつ作られた?

aivantagemarket.com の記録(2026年9月29日確認)
項目内容
ドメインの登録2026年7月25日
登録の期限2027年7月25日(1年分のみ)
レジストラUltahost, Inc.
SSL証明書2件とも2026年7月25日に発行

ドメインを取った当日に証明書を用意し、すぐ勧誘が始まっています。長く営業してきた実績はありません。「最近できたばかりなのに、立派なサイトがある」のは、他社のサイトを写しているからです。

Ai Vantage Marketに金融庁の警告は出ている?

当社が2026年9月29日に確認した範囲では、まだ出ていません。金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」にも、「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」にも記載はありませんでした。

これは「安全」という意味ではありません。警告は被害の情報が集まってから出るため、2026年7月にできたばかりのサイトは、まだ載っていないだけです。金融商品取引業者の登録一覧にも名前はありません(一覧の調べ方の記事)。

出金できないときに言われることは?

この種のサイトでよく見られるのは、出金を申請するたびに別の名目で追加の入金を求められるという流れです。使われる言い方を並べます。

出金の前に求められる名目
言われること実際に起きていること
「しばらく取引していないので、入金して取引してから」出金させないための条件。応じても次の条件が出る
「出金手数料を先に入金してください」出金額から差し引かない時点でおかしい
「口座残高を〇〇ドルにする必要があります」残高の条件は後から作られる。金額はさらに上がる
「期限までに入金できなかったのでリセットされました」やり直しを迫って、入金の総額を増やす
「一部は私が補助します。残りだけ払ってください」払わせるための演出。補助という話自体が、次の入金の口実

「今回で最後です」が一度でも翻ったら、そこで止めてください。画面に表示されている残高は、相手が見せている数字にすぎず、引き出せる資産の裏付けがあるとは限りません。

Ai Vantage Marketについて確認できなかった点は?

Ai Vantage Marketに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。手数料・税金・残高の条件・「補助するから残りだけ」、どの名目でも払わない
  2. 画面を保存する。残高、取引履歴、出金申請とキャンセルの画面、担当者とのやり取り(サイトやアカウントは予告なく消えます)
  3. 暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと送金先アドレスを控える(TXIDの確認方法)。資金がどこへ流れたかを追える手がかりになります
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の口座情報を控え、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  5. 紹介してきた相手のSNSのアカウントとやり取りも保存する
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで無料相談

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月29日時点の公開情報にもとづいています。ドメインの登録情報と証明書の記録、両サイトの表示は当社が同日に直接確認しました(閲覧のみで、登録や口座開設はしていません)。読者を誘導しないよう、業者のサイトへのリンクは載せていません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Ai Vantage Market(aivantagemarket.com)の評判・出金に関するよくある質問

Ai Vantage Marketはライセンスを持っているのですか?

サイトに表示されている「12767/2018」「MC03/2018」は、実在する別のブローカー 4xCube Ltd(4XC)の番号です。当社が同社の公式サイトで同じ番号を確認しました。会社名の部分だけが差し替えられています。

4XCという会社が詐欺なのですか?

違います。4xCube Ltd(4XC)は登録番号と表示を使われた側です。Ai Vantage Market のサイトは、画像など44か所を4XCのサイトから直接読み込んでもいました。

「あと少しだけ入金すれば出金できる」と言われています。払うべきですか?

払わないでください。出金の前に入金を求めること自体が詐欺の典型です。「一部は補助する」という申し出も、残りを払わせるための説明とみるのが自然です。すでに入金した分の記録と画面を保存し、暗号資産で送っていれば送金のTXIDを控えてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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