仮想通貨詐欺コラム|なりすまし

BNPパリバをかたるSNS詐欺とは?金融庁が警告した2つの商号の詐称

公開日:

結論

金融庁は令和8年(2026年)3月、SNS上で「BNPパリバ証券株式会社」「BNPパリバ・アセットマネジメント」を名乗っていた業者を、登録業者の商号を詐称していたとして2件公表しました。行為の概要はどちらも「SNS上に金融商品取引業を行う旨を表示したもの」です。

名前を使われた BNPパリバ証券株式会社と BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社は、登録を受けた実在の金融商品取引業者です。この2社に問題があるわけではありません。問題は、その名前をSNSで名乗っていた相手のほうで、業者の名称も所在地も「不明」とされています。

SNSで有名な金融機関の名前を出され、投資グループや担当者を紹介された——。名前に聞き覚えがあるほど、疑いにくくなります。この記事では、当社が金融庁の公表資料を直接確かめて分かったことを整理します。

BNPパリバをかたる勧誘に金融庁の警告は出ている?

出ています。当社が2026年9月29日に確認した金融庁の一覧には、令和8年3月の公表として2件掲載されていました。

金融庁の無登録業者の一覧にある記載(2026年9月29日確認)
名称の欄行為の概要備考
不明(BNPパリバ証券株式会社の商号等を詐称)SNS上に金融商品取引業を行う旨を表示したもの「SNS上で『BNPパリバ証券株式会社』と表示し、登録を受けた金融商品取引業者の商号を詐称していた。」
不明(BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社の商号等を詐称)SNS上に金融商品取引業を行う旨を表示したもの「SNS上で『BNPパリバ・アセットマネジメント』と表示し、登録を受けた金融商品取引業者の商号を詐称していた。」

どちらも名称の欄が「不明(…の商号等を詐称)」です。当局が警告書を出した時点で、名乗っていた相手の正体が特定できていなかったことを示しています。当社が金融庁のエクセル版で所在地の欄も確認しましたが、2件とも「不明」でした。

BNPパリバ証券とBNPパリバ・アセットマネジメントは詐欺なのか?

違います。金融庁の備考にはっきり「登録を受けた金融商品取引業者の商号を詐称していた」と書かれています。つまり、この2社は名前を勝手に使われた側です。

実在する金融機関の名前が使われるのは、利用者が名前を知っていて、検索すれば本物の会社が出てくるからです。「検索したら大きな会社が出てきた」ことを確認の代わりにしてしまうと、そこで止まってしまいます。

名前が同じでも、相手が違う
本物の会社SNSで名乗っていた相手
登録登録を受けた金融商品取引業者登録なし(無登録業者として公表)
名称BNPパリバ証券株式会社/BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社不明
所在地公式サイトで公表されている不明
連絡の入り口会社の公式サイトSNSのアカウントやグループ
⚠ 当社の判断金融庁が令和8年3月に、SNS上で登録業者の商号を詐称していた業者として2件公表していることから、当社は、SNSで「BNPパリバ」の名前を出して投資を勧めてくる相手を詐欺と判断しています。案内された口座への振込や、紹介されたサイト・アプリへの入金はしないでください。なお、これは BNPパリバ証券株式会社および BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社への評価ではありません。両社は名前を使われた側です。

SNSで金融機関の名前を出されたら、どう確かめる?

  1. SNSのプロフィールやリンクからではなく、会社名で検索して公式サイトを開く。そこに載っている窓口から問い合わせる
  2. 相手が登録番号を出してきたら、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で番号を検索し、持ち主の会社名が一致するか見る
  3. 金融庁の無登録業者の一覧を、会社名でも検索する。「不明(〇〇の商号等を詐称)」という形で載っていることがある(一覧の調べ方の記事)
  4. 個人のSNSアカウントやグループで投資を勧めてくる時点で疑う。大手の金融機関が、SNSの個別のやり取りで一般の人に投資を勧誘することはありません
  5. 入金先が会社名義ではなく個人名義の口座や暗号資産のアドレスなら、応じない

この件について確認できなかった点は?

BNPパリバを名乗る相手に入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。「手数料」「税金」「保証金」を理由に求められても払わない
  2. SNSのやり取り、プロフィール画面、案内されたサイト、入金の記録を保存する(アカウントは消されることがあります)
  3. 銀行振込で払った場合は、振込先の口座情報を控え、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  4. 暗号資産(仮想通貨)で送った場合は、送金のTXIDと送金先アドレスを控える(TXIDの確認方法)
  5. 名前を使われた会社に連絡するときは、公式サイトに載っている窓口から連絡する(相手が伝えてきた番号やリンクは使わない)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで無料相談

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月29日時点の公開情報にもとづいています。所在地の欄は金融庁のエクセル版で確認しました。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

BNPパリバをかたるSNSの投資勧誘に関するよくある質問

BNPパリバ証券は詐欺の会社なのですか?

違います。金融庁の公表資料に「登録を受けた金融商品取引業者の商号を詐称していた」と書かれているとおり、BNPパリバ証券株式会社と BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社は名前を使われた側です。

SNSで名乗っていたのは誰ですか?

分かりません。金融庁の一覧でも、名称の欄は「不明(〇〇の商号等を詐称)」、所在地の欄も「不明」とされています。

SNSで有名な金融機関の名前を出されました。どう確かめればいいですか?

相手のリンクからではなく、会社名で検索して公式サイトを開き、そこに載っている窓口から問い合わせてください。登録番号を見せられたら、金融庁の登録業者の一覧で番号の持ち主の会社名が一致するか確かめてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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