仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

Hantec Marketsは詐欺?財務局の警告と同じ住所のプロップ会社

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結論

関東財務局は、令和8年10月23日に「Hantec Markets Limited」と「Hantec Markets Holdings Limited」を、日本の登録を受けずに店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたとして警告しました。サービスの名称は「Hantec」です。

公的機関が認定したのは無登録での勧誘で、詐欺とは認定されていません。ただし「Hantec」の名前のサイトは複数あり、運営の法人がそれぞれ違います。プロップ会社の「Hantec Trader(現在の名前はRZR Funded)」は、財務局が警告した法人と同じモーリシャスの住所を、自社の登記上の事務所として載せています。

「Hantec Marketsで出金を断られた」「Hantec Traderの出金はどうなっている?」——検索すると、「出金拒否」「評判」が並びます。この記事では、関東財務局の原文と、Hantecの名前を使う各サイトの表示を当社が直接確かめて、わかることと、わからないことを分けて整理します。

この記事に出てくる業者名・サービス名が、金融庁の警告に載っているかどうかは、金融庁の警告業者を検索できるページで確かめられます。

Hantec Marketsは、金融庁・財務局の警告を受けている?

受けています。関東財務局が令和8年10月23日に公表した警告で、2つの法人が対象になりました。当社が2026年11月3日に原文を読みました。

関東財務局の警告(令和8年10月23日)の記載
業者名等所在地として記載された場所内容
Hantec Markets Limitedモーリシャス(エベン、サイバーシティ)インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの
Hantec Markets Holdings Limited香港(クイーンズロード・セントラル)同上

備考には、提供するサービスの名称は「Hantec」と書かれています。所在地は、勧誘資料等に基づいて記載しており、虚偽の可能性があるという注記付きです。金融庁の無登録業者の一覧でも、「令和8年10月」「海外」の区分に載っています。

「Hantec」の名前のサイトは、どこが運営している?

Hantecの名前を使うサイトは、当社が確かめただけでも4つあり、運営の法人を確認できた3つは、表示されている法人がそれぞれ違います(2026年11月3日確認)。

Hantecの名前を使うサイトの表示
サイト名乗っている名前表示されている運営の法人など
hantec.comHantec Financialバヌアツ・豪州・香港・セーシェルの4法人の共通ブランド。日本居住者にはサービスを提供しないと明記
hantecmarkets.comHantec Financial(豪州)Hantec Markets (Australia) Pty Ltd(豪州ASICの免許番号326907)
hmarkets.comHantec Markets当社の環境では確認画面が出て、中身を確認できませんでした
rzrfunded.com(旧Hantec Trader)RZR Fundedプロップトレーディング会社。「提供元 Hantec Markets Mauritius」と表示

hantec.comの「Hantec Financial」の法人一覧には、財務局が警告した2つの法人の名前はありませんでした。同じ「Hantec」でも、警告を受けた法人と、Hantec Financialの各法人がどういう関係なのかは、財務局の資料には書かれておらず、当社は確認できていません。

⚠ 「日本居住者は対象外」と書いているサイトもあるhantec.comのページ下部の注記には、日本、米国、カナダなどの居住者にはサービスを提供しない、と英語で書かれています。日本語で勧誘された、日本から口座を開けた、という場合は、相手がどの法人なのかを、契約書や口座開設の画面で必ず確かめてください。

Hantec Trader(現RZR Funded)は、Hantec Marketsと同じ会社?

同じ会社だとは言えません。ただし、住所が一致しています。旧Hantec Traderのドメイン(hantectrader.com)は、別のドメインを経由して、現在はRZR Fundedのサイトに転送されます。RZR Fundedの日本語ページには、「Hantec TraderはRZR Fundedに生まれ変わりました」と書かれています。

RZR Fundedのサイトの表示(2026年11月3日確認)
項目サイトの表示
事業の内容仮想資金を使ったシミュレーション取引のプロップトレーディング。規制の対象になる業務は行わず、預託金も受け入れないとする
Hantecとの関係「提供元 Hantec Markets Mauritius」と表示。いっぽうで「RZR FundedとHantec Markets Limitedは、完全に独立した別法人」とも書く
モーリシャスの法人RZR Funded Limited(会社番号C191400)。登記上の事務所は、エベンのサイバーシティにあるビルのSuite 201
その他の法人セントルシアのRZR Funded Limited、英国のHM Provider Limited(サポート業務)
日本向けの表示日本語のページがあり、「Forex JP」という区分のチャレンジも並ぶ

RZR Fundedがモーリシャスの法人の登記上の事務所として載せている住所(Suite 201, The Catalyst, Silicon Avenue, 40 Cybercity, Ebene)は、関東財務局が「Hantec Markets Limited」の所在地として記載した住所と同じです。ただし、RZR Funded自身は別法人だと書いており、財務局も両者の関係には触れていません。当社は、同じ運営者だとは判断していません。

なお、rzrfunded.comのドメインは2026年7月28日の登録で、まだ1年たっていません(登録記録RDAPによる)。旧ドメインのhantectrader.comは2022年10月の登録です。

Hantec Traderの「出金」は、Hantec Marketsの出金と同じ?

仕組みが違います。サイトの説明によると、プロップトレーディングでは、利用者が料金を払って「チャレンジ」に参加し、仮想の資金でシミュレーション取引をします。条件を満たすと、利益の一部が「報酬」として支払われる仕組みです。サイトは、サービスの購入は預託金には当たらないとし、金融オンブズマン制度や補償制度などの規制上の保護は受けられないと書いています。

いっぽう、ブローカーの口座に入れたお金は、自分の資金です。「Hantecの出金」と言っても、プロップ会社の報酬の支払いなのか、ブローカーの口座からの引き出しなのかで、相手も規約もまったく違います。困っているのがどちらなのかを、まず整理してください。

Hantec Marketsで出金できないときは、どう考える?

財務局の警告ページには、海外の無登録業者との取引では、返金がされない、連絡がつかなくなるなど、詐欺的な投資勧誘が多発している、と書かれています。出金が止まった、追加の入金を求められる、という状況では、追加で入金しないことが先です。

また、LINEやSNSで知り合った相手に「Hantecの口座で一緒に取引しよう」と誘われた場合は、ブローカーより先に、誘ってきた相手を疑う必要があります。Hantecの名前を使っていても、教えられたURLが上の表のどれでもない場合は、偽サイトの可能性もあります。海外FXで出金拒否されたときと出金のための税金・手数料を求められる手口も、あわせて読んでください。

Hantec Marketsについて確認できなかった点は?

Hantecの取引で不安なとき、まず何をする?

  1. 追加の入金をしない。「出金のため」「保証金」と言われても払わない
  2. 口座開設の画面、取引履歴、メール、サポートとのやり取りを、削除せず保存する
  3. 契約の相手(法人名)と、サイトのURLを控える。ブローカーの口座か、プロップ会社のチャレンジかも整理する
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関に連絡する。暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと送金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  5. 「取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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参考

2026年11月3日時点の公開情報にもとづいています。公的機関が認定したのは無登録での勧誘で、詐欺とは認定されていません。各国の登録簿は確認していません。RZR Fundedと警告された法人の関係は、住所の一致を示すだけで、同一とは判断していません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Hantec Markets(ハンテック)の出金・評判に関するよくある質問

Hantec Marketsは詐欺ですか?

公的機関が認定したのは、日本の登録を受けない店頭デリバティブ取引の勧誘で、詐欺とは認定されていません。関東財務局が令和8年10月23日に、Hantec Markets LimitedとHantec Markets Holdings Limitedを警告しました。財務局は、海外の無登録業者との取引で返金がされないなどの被害が多発していると注意しています。

Hantec Financialも警告されたのですか?

財務局が警告した法人名は、Hantec Markets LimitedとHantec Markets Holdings Limitedの2つです。hantec.comのHantec Financialが示す4つの法人の名前は、警告には出てきません。両者の関係は、当社は確認できていません。なお、hantec.comは日本居住者にはサービスを提供しないと表示しています。

Hantec Trader(RZR Funded)の出金は、ブローカーの出金と同じですか?

違います。サイトの説明では、料金を払って仮想の資金でシミュレーション取引をし、条件を満たすと報酬が支払われる仕組みで、サービスの購入は預託金に当たらず、規制上の保護も受けられないとされています。ブローカーの口座に入れた自分の資金の引き出しとは、相手も規約も別です。

出金できないときは、どうすればいいですか?

追加の入金をせず、取引履歴ややり取りを保存してください。出金のための税金や手数料、保証金を求められても払わないことが先です。振込で払った場合は振込先の金融機関に、暗号資産の場合はTXIDと送金先アドレスを控えてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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