仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

ThreeTraderは詐欺?金融庁が警告した無登録業者の確認と出金の注意

公開日:

結論

関東財務局は、令和5年8月25日、「ThreeTrader Global Limited」が、日本の登録を受けずにインターネットで店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたとして警告しました。提供していたサービスの名称は「ThreeTrader」です。

公的機関が認定したのは無登録での勧誘で、詐欺とは認定されていません。公式サイトには、バヌアツとモーリシャスの規制を受けると書かれた法人などが表示されていますが、日本の登録とは別の話です。契約の相手がどの法人かを、規約で確かめてください。

「ThreeTraderで取引している。金融庁の警告に載っていると聞いて不安になった」——検索すると、「詐欺」「評判」「出金」が並びます。この記事では、関東財務局の原文とThreeTraderの公式サイトを当社が直接確かめて、警告の意味と、確認すべき点を整理します。

この記事に出てくる業者名・サービス名が、金融庁の警告に載っているかどうかは、金融庁の警告業者を検索できるページで確かめられます。

ThreeTraderは、金融庁・財務局の警告を受けている?

受けています。関東財務局のページ「無登録で金融商品取引業等を行う者について(ThreeTrader Global Limited)」(令和5年8月25日)で確認できます。当社が2026年10月16日に、原文を読みました。

関東財務局の警告の記載(令和5年8月25日)
項目内容
業者名等ThreeTrader Global Limited
所在地として記載された場所バヌアツ共和国ポートビラ(勧誘資料に基づく記載)
内容等インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの
サービスの名称「ThreeTrader」
警告の意味日本の金融商品取引業の登録を受けずに、勧誘を行っていた

ページには、「業者名等」「所在地又は住所」は勧誘資料等に基づいて記載しており、虚偽の可能性があります、という注記も付いています。

公式サイトには、どんな法人が表示されている?

ThreeTraderの日本語公式サイトのフッターには、3つの法人が表示されています(2026年10月16日確認)。

ThreeTrader公式サイトのフッターの表示
法人名サイトの表示
ThreeTrader Global Limited「VFSC 40430」。バヌアツ金融サービス委員会によって規制されている金融サービス会社、と書かれている
ThreeTrader Global (MU) Pty Ltd「GB24203958」。モーリシャス金融サービス委員会によって規制されている金融サービス会社、と書かれている
ThreeTrader Limited英領バージン諸島(トルトラ島)の住所が表示されている

金融庁・財務局が警告したのは、このうち「ThreeTrader Global Limited」です。公式サイトには、このほかに「金融委員会」(Financial Commission)のメンバーである、という表示もあります。当社は、これらの規制や加盟の実際の内容と、顧客の保護がどこまで及ぶかを確認していません。

⚠ 海外の規制があっても、日本の登録の代わりにはならない財務局の注意事項は、海外所在の業者であっても、日本居住者のために、または日本居住者を相手方として、金融商品の取引を行う場合は、原則として金融商品取引法上の登録が必要だ、としています。バヌアツやモーリシャスの規制があるという表示は、日本の登録がないことの説明にはなりません。

日本は、サイトの制限地域に入っている?

公式サイトの「制限地域」の欄には、米国、イラン、北朝鮮、ミャンマーの居住者を対象としたものではない、と書かれています。当社が確認した範囲では、日本の記載は見当たりませんでした。ただし、サイトが日本向けに案内していることと、日本の法令の登録が不要であることは、別の話です。

ドメインの記録からわかることは?

ドメインの登録記録(RDAP)では、threetrader.comは2017年11月20日の登録です。登録から相当の年数が経っていますが、ドメインの古さは、運営の健全さの証拠にはなりません。運営者の実体は、ドメインの記録からは確かめられません。

出金で困ったときは、どう考える?

財務局の警告ページには、海外の無登録業者との取引では、返金がされない、連絡がつかなくなるなど、詐欺的な投資勧誘が多発している、と書かれています。出金が止まった、連絡が取れない、追加の入金を求められる、という状況では、追加で入金しないことが先です。

また、FXのブローカーを名乗る人物とLINEやSNSで知り合い、「ThreeTraderの口座で一緒に稼ごう」と誘われた場合は、ブローカー自身ではなく、誘ってきた相手を疑う必要があります。海外FXで出金拒否されたときと出金のための税金・手数料を求められる手口も、あわせて読んでください。

この記事で確認できなかった点は?

不安なとき、まず何をする?

  1. 追加の入金をしない。「出金のため」「保証金」と言われても払わない
  2. 口座開設の画面、取引履歴、メール、サポートとのやり取りを、削除せず保存する
  3. 契約の相手(法人名)と、サイトのURLを控える。公式のドメインかも確かめる
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関に連絡する。暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと送金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  5. 「取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
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送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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参考

2026年10月16日時点の公開情報にもとづいています。公的機関が認定したのは無登録での勧誘で、詐欺とは認定されていません。海外の規制の登録簿は確認していません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

ThreeTraderに関するよくある質問

ThreeTraderは詐欺ですか?

公的機関が認定したのは、日本の登録を受けない店頭デリバティブ取引の勧誘で、詐欺とは認定されていません。関東財務局が令和5年8月25日にThreeTrader Global Limitedを警告しました。ただし、財務局は海外の無登録業者との取引で、返金がされない、連絡がつかなくなるなどの被害が多発していると注意しています。

ThreeTraderはバヌアツやモーリシャスの規制があるので安全ですか?

安全とは言えません。公式サイトにはバヌアツとモーリシャスの規制を受けると書かれた法人が表示されていますが、日本居住者を相手方に金融商品取引を行う場合は、原則として日本の登録が必要です。当社は、海外の登録簿は確認していません。

警告の対象の法人と、公式サイトの法人は同じですか?

警告されたのは「ThreeTrader Global Limited」で、公式サイトのフッターにも同じ名前の法人が表示されています。ただし、サイトにはほかに2つの法人も表示されており、契約の相手がどれかは、規約で確かめる必要があります。

出金できないときは、どうすればいいですか?

追加の入金をせず、取引履歴ややり取りを保存してください。出金のための税金や手数料、保証金を求められても払わないことが先です。振込で払った場合は振込先の金融機関に、暗号資産の場合はTXIDと送金先アドレスを控えてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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