仮想通貨詐欺コラム|なりすまし

Tickmill(tickmills.cc)は詐欺?金融庁の一覧のTickmill Ltdとは

公開日:

結論

tickmills.cc と tickmill-pro.com は「Tickmill」「Tickmill-Pro」を名乗っていますが、英国などで許可を受けている海外FX会社Tickmillのサイト(tickmill.com)とは別のドメインです。2つのドメインは2026年に登録され、中身は「Tickmillで150種類以上の暗号資産を取引可能」とうたう、招待コードで登録させる暗号資産(仮想通貨)・貴金属のアプリです。

運営会社の名前も許可の番号も書かれていません。当社は、実在の会社の名前を使いながら運営者を明かしていないこと、本物のTickmillのサービスとは中身が違うことから、このサイトは投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。入金はしないでください。

SNSで知り合った相手から「Tickmillのアプリで暗号資産を運用している」と招待コード付きのURLを送られた——。Tickmillは実在する海外のFX会社の名前ですが、その名前を使った別のサイトがあります。この記事では、当社がドメインの登録情報とサイトを直接確認して分かったことを整理します。

Tickmillを名乗る tickmills.cc・tickmill-pro.com とは?

Tickmillを名乗るサイトの基本情報(2026年9月11日確認)
項目内容
サイトが名乗る名前Tickmill、Tickmill-Pro
確認したドメインapp.tickmills.cc(題名「Tickmill」)、www.tickmills.cc(題名「Tickmill-Pro」)。どちらもページの情報に、正式なURLとして tickmill-pro.com を載せている
ドメインの登録日tickmills.cc は2026年6月19日、tickmill-pro.com は同年4月23日(ドメインの登録情報より)
運営会社・許可サイトに記載がない
取扱い(サイトの表示)暗号資産の現物取引、先物(契約)、ステーキング、貴金属
登録の方法招待コードの入力を求める。本人確認には身分証明書・パスポート・運転免許証
アプリアプリストアではなく、ブラウザからホーム画面に追加して使うウェブアプリ

本物のTickmillとtickmills.ccの違いは?

本物のTickmillは、FXやCFDを扱う海外の証券会社グループで、公式サイトは https://www.tickmill.com/ です(ドメインは2014年から登録)。同社のサイトは、英国の金融行為規制機構(FCA、許可番号717270)、キプロス証券取引委員会(CySEC、278/15)、セーシェル金融庁(SD008)、南アフリカの金融行為監督機構(FSCA、FSP番号49464)の許可を示しています。

本物のTickmillと、Tickmillを名乗るサイトの比較(2026年9月11日確認)
項目本物のTickmillTickmillを名乗るサイト
ドメインtickmill.comtickmills.cc、tickmill-pro.com
ドメインの登録2014年2026年
許可の表示FCA・CySEC・セーシェル・南アフリカの許可番号なし
扱うものFX・CFDなど暗号資産・貴金属・ステーキング
登録公式サイトから招待コードが必要

「tickmill」に1文字足したドメインや「-pro」を付けたドメインは、本物のサイトではありません。本物のTickmillは、サイトの下部で「このウェブサイトは日本の居住者を対象としていない」と書いています。日本語で、しかも招待コード付きで勧誘されること自体が、本物のサービスの案内ではないことを示しています。

当社の判断実在の会社の名前を使いながら運営会社も許可も示さず、本物のTickmillが扱っていない暗号資産のアプリで、招待コードを使って登録させていることから、当社は、tickmills.cc・tickmill-pro.com は投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。

金融庁の一覧にある「Tickmill Ltd」とは?

金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者」の一覧には、2020年3月に「Tickmill Ltd」(サービス名「TICKMILL」、海外の業者)が載っています。インターネットで日本の人に店頭デリバティブ取引(FXなど)を勧誘していた無登録業者として掲載されたもので、本物のTickmillグループのセーシェルの会社と同じ名前です。

これは、2026年に作られた tickmills.cc などの偽サイトとは別の話です。ただ、本物のTickmillも日本の金融商品取引業の登録は受けていません。日本に住む人が海外の無登録業者と取引すると、トラブルがあっても日本の制度で守られにくいことにも注意してください。

Tickmillを名乗るサイトについて確認できなかった点は?

Tickmillを名乗るサイトに入金してしまったら、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。出金の手数料、税金、保証金、ステーキングの解約料などを求められても払わない
  2. ログインできるうちに、残高、入金と出金申請の履歴、招待してきた相手とのやり取り(SNSやメッセージアプリの画面)を保存する
  3. 暗号資産で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  4. ホーム画面に追加したウェブアプリは削除し、同じパスワードを使っているサービスはパスワードを変える
  5. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで相談する(無料)

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月11日時点の公開情報にもとづいています。サイトの表示とプログラムの内容は、当社が同日に直接確認したものです(プログラムは実行せず、文字として読んだだけです。読者を誘導しないよう、偽サイトへのリンクは載せていません)。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Tickmillを名乗るサイトのよくある質問

tickmills.cc は本物のTickmillですか?

本物と確認できるものはありません。本物のTickmillの公式サイトは tickmill.com で、2014年から使われています。tickmills.cc と tickmill-pro.com は2026年に登録された別のドメインで、運営会社や許可の記載もありません。

Tickmillは金融庁から警告されているのですか?

金融庁の無登録業者の一覧には、2020年3月に「Tickmill Ltd」(サービス名TICKMILL)が載っています。本物のTickmillグループの会社と同じ名前ですが、2026年の偽サイトとは別の話です。本物のTickmillも日本の登録業者ではありません。

Tickmillのアプリに招待コードで登録しました。どうすればいいですか?

追加の入金をせず、残高や入出金の履歴、招待してきた相手とのやり取りを保存してください。暗号資産で送金した場合は、TXIDと送金先のアドレスを控えてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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