仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

easyMarketsは詐欺?金融庁の警告と、名前を使った別ドメイン

公開日:

結論

金融庁は令和6年3月、easyMarkets(イージーマーケット)を提供する EF Worldwide Ltd を、無登録で金融商品取引業を行う者として公表しています。行為の概要は「インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの」で、所在地の区分は「海外」です。

一方、同社はセーシェルの金融当局の登録一覧に証券ディーラーとして載っており、「詐欺サイト」とひとくくりにできる相手ではありません。問題は、海外の登録は日本国内での勧誘を認めるものではないという点です。日本の登録がない業者と取引すると、出金でもめたときに日本の制度で守られません。加えて、easyMarkets の名前を含む別のドメインも確認されています。

「easyMarketsで出金できない」「イージーマーケットの評判はどうなのか」——検索でこの記事にたどり着いた方は、すでに口座を作っているか、作る直前かもしれません。この記事では、当社が日本とセーシェル、2つの公的な登録一覧を直接引いて確かめた事実だけを並べ、どこに注意すべきかを整理します。

easyMarketsに金融庁の警告は出ている?

出ています。金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」の一覧に、easyMarkets を提供する会社が掲載されています。当社が2026年9月22日に確認した内容は次のとおりです。

金融庁の無登録業者の一覧にある記載(2026年9月22日確認)
項目内容
名称EF Worldwide Ltd
行為の概要インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの
備考「当該業者が提供するサービスの名称は『easyMarkets』である。」
公表時期令和6年3月
所在地の区分海外

掲載されているのはサービス名ではなく運営会社の名前なので、「easyMarkets」で一覧を探しても見つけにくくなっています。備考の欄まで読むと、EF Worldwide Ltd と easyMarkets が結び付けられていることが分かります。

easyMarketsを運営しているのはどこの会社?

金融庁が名前を挙げている EF Worldwide Ltd は、セーシェルの金融当局(FSA Seychelles)の資本市場の登録一覧に、証券ディーラーとして掲載されています。当社が2026年9月22日に確認した記載は次のとおりです。

セーシェルの当局の登録一覧にある EF Worldwide Ltd(2026年9月22日確認)
項目内容
会社名EF Worldwide Ltd
区分Securities Dealer(証券ディーラー)
所在地CT House, Office 8F, Providence, Mahe, Seychelles
取引名easyMarkets SimplyHonest
連絡先+248 4373237 / compliance@easymarkets.com
ウェブサイトhttps://www.easymarkets.com/syc

つまり easyMarkets は、海外の当局には登録のある業者です。運営会社の所在地も連絡先も公的な一覧で確かめられます。この点は、運営会社も所在地も分からないサイトとは違います。

海外の登録があるのに、なぜ日本で警告されている?

日本に住んでいる人に向けて店頭FXなどの取引を勧誘するには、その国の許可とは別に、日本の金融商品取引業者としての登録が必要だからです。セーシェルの登録は、セーシェルでの営業を認めるものであって、日本での勧誘を認めるものではありません。金融庁の一覧は、この日本の登録がないまま日本向けに勧誘していた業者を並べたものです。

実際に困るのは、もめたときです。日本の登録業者であれば、金融商品取引法にもとづく分別管理や、日本の裁判所・金融ADRという解決の道があります。無登録の海外業者では、出金を止められても、日本の当局が業者に是正を命じることはできません。やり取りの相手が海外にいるため、返してもらう手続きの負担も大きくなります。

⚠ 当社の判断easyMarkets(EF Worldwide Ltd)はセーシェルの当局の登録一覧に載っている会社であり、当社は運営者不明の詐欺サイトと同じだとは考えていません。一方で、金融庁が令和6年3月に無登録業者として公表している以上、日本に住んでいる人が日本語の勧誘に応じて口座を作り、入金することはおすすめできません。出金でもめても日本の制度では守られないためです。日本語で勧誘してくる海外FXは、まず金融庁の登録業者の一覧に名前があるかを確かめてください。

easyMarketsの名前を使った別のドメインはある?

あります。当社が2026年9月22日に確認した時点で、easymarketspro.com というドメインの登録記録がありました。セーシェルの当局の一覧に載っている公式のウェブサイトは easymarkets.com で、こちらは別のドメインです。

easymarketspro.com の登録記録(2026年9月22日確認)
項目内容
ドメインの登録2026年6月23日
登録の期限2027年6月23日(1年分)
レジストラGname.com Pte. Ltd
ネームサーバCloudflare
当社が確認した時点の状態接続できず、表示内容は確認できていない

登録は2026年6月23日で1年分だけ、当社が見た9月22日にはもう接続できませんでした。ブランド名に「pro」などを足したドメインは、公式のものとは限りません。口座を作る前に、当局の登録一覧に書かれているウェブサイトのつづりと、いま開いている画面のURLを1文字ずつ見比べてください。

easyMarketsで出金できないときは何を確認する?

  1. 追加の入金をしない。「出金には税金の前払いが必要」「口座のランクを上げれば出金できる」と言われても払わない(この求め方自体が詐欺の典型です)
  2. 口座の残高・取引履歴・出金申請の画面と、担当者とのやり取りを画像で保存する
  3. ボーナスやキャンペーンの条件を読み直す。取引量の条件を満たすまで出金できない規約になっていることがある
  4. 自分が使っているサイトのURLが、当局の登録一覧にある公式のドメインと同じか確かめる
  5. 入金に使った方法(銀行振込・クレジットカード・暗号資産)ごとに、記録を控える

easyMarketsについて確認できなかった点は?

easyMarketsに入金して出金できないときは、今すぐやることは?

  1. 追加の入金をしない。手数料・税金・保証金の名目で求められても払わない
  2. 残高と取引履歴、出金申請の画面、担当者とのやり取りを保存する
  3. 銀行振込で入金した場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する。クレジットカードの場合はカード会社に連絡する
  4. 暗号資産(仮想通貨)で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  5. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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参考

2026年9月22日時点の公開情報にもとづいています。ドメインの登録情報は当社が同日に直接確認しました。読者を誘導しないよう、業者のサイトへのリンクは載せていません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

easyMarkets(イージーマーケット)の評判・出金に関するよくある質問

easyMarketsは詐欺業者ですか?

当社は詐欺サイトとは判断していません。運営会社の EF Worldwide Ltd はセーシェルの金融当局の登録一覧に証券ディーラーとして掲載されています。ただし日本の登録はなく、金融庁は令和6年3月に同社を無登録業者として公表しています。日本に住んでいる人が日本語の勧誘に応じて入金することはおすすめできません。

easyMarketsは金融庁に登録されていますか?

登録されていません。逆に、金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」の一覧に、easyMarkets を提供する EF Worldwide Ltd が令和6年3月の公表として載っています。

easymarketspro.com は公式のサイトですか?

セーシェルの当局の登録一覧に書かれている easyMarkets のウェブサイトは easymarkets.com です。easymarketspro.com は2026年6月23日に登録された別のドメインで、当社が2026年9月22日に確認した時点では接続できず、表示内容は確認できていません。ブランド名に語を足したドメインは公式とは限らないため、URLを1文字ずつ確かめてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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