GVOGAは詐欺?MSB登録証は別会社の名義、規約に「取引所が税を徴収」
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GVOGA(gvoga.com)は「金融業務免許」のページで米国の「MSB」の登録をうたっていますが、貼られている登録の画像の名義は「Kwtcn Inc.」という別の会社で、GVOGAの名前はどこにもありません。その会社は、コロラド州の公開データで2025年8月から「Delinquent」(届出を怠っている状態)になっています。
トップページは「非課税」の取引をうたう一方、利用規約は「税」を「取引所が徴収する個人の所得税」と定め、税の支払いやVIPの昇格費用を本人名義で払わせる前提になっています。当社は、別の会社の登録を自社の許可のように見せ、出金の前に税などを払わせる仕組みを規約に持つことから、このサイトは投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。税金や手数料の名目で入金しないでください。
暗号資産の取引で利益が出たのに、GVOGAで出金しようとしたら「先に税金を払ってください」と言われた——。GVOGAは米国の登録を示して信用を強調していますが、その中身は何なのでしょうか。この記事では、当社がサイトの表示・利用規約と、米国コロラド州の公開データを直接確認して分かったことを整理します。
GVOGA(gvoga.com)とはどんなサイト?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ドメインの登録 | 2023年11月10日(Gname)。ただし gvoga.com の証明書の記録は2018年からあり、2020年8月から2024年12月まで途切れている |
| うたっていること | 「Tax-Free *Cryptocurrency Transactions」(日本語版は「非課税*暗号通貨取引」) |
| 許可として示しているもの | 「金融業務免許」のページに、米国のMSB登録の番号と登録の画像 |
| 運営会社・所在地 | 記載なし(ページの見出しに「Gvoga Inc. Crypto Investment Foundation LTD」とあるだけ) |
| 連絡先 | サポートのメールアドレスだけ |
| 残っている別の名前 | 日本語の会社紹介の見出しが「ボセコインについて」「ボセコインの哲学」、ホワイトペーパーのファイル名が「enjex-w.pdf」 |
会社紹介の見出しに「ボセコイン」という別の名前が残り、ホワイトペーパーのファイル名も別の名前です。既製の取引所サイトを名前だけ変えて使っているとみられます。
ドメインが古そうに見えても、長く営業している証拠にはなりません。gvoga.com の証明書の公開記録(crt.sh)は2018年から残っていますが、今の登録日は2023年11月10日で、2020年8月から2024年12月までは記録が途切れています。以前は別の持ち主が使っていたドメインが手放され、2023年に登録し直されたものとみられます。詐欺サイトでは、期限切れや中古のドメインを手に入れて「昔からあるサイト」のように見せることがあります。
GVOGAの「MSB登録」は本当にGVOGAのもの?
GVOGAの「金融業務免許」のページは、見出しで「Gvoga Inc. Crypto Investment Foundation LTD (MSB quick search link)」とし、MSBの番号「31000266159940」と、米国財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)の登録情報の画像を載せています。ところが、その画像に書かれている登録の名義は「Kwtcn Inc.」で、GVOGAの名前はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画像の日付 | 2024年3月9日 |
| 登録番号 | 31000266159940 |
| 名義(Legal Name) | Kwtcn Inc.(GVOGAの名前はない) |
| 所在地 | 米国コロラド州デンバー |
| 登録した業務 | Money transmitter(送金業) |
| コロラド州の公開データでの Kwtcn Inc. | 2024年3月3日設立。状態は「Delinquent」(2025年8月1日から。届出を怠っている状態) |
MSBの登録は、米国で送金などの事業をする者がFinCENに届け出るもので、投資や暗号資産の取引所としての「免許」ではありません。GVOGAが貼った画像そのものにも、「MSBの登録者の検索ページに載っていることは、政府機関による推薦や正当性の証明、保証ではない」と書かれています。なお、Kwtcn Inc. とGVOGAの関係は当社には分かりません。この記事は、GVOGAが示した登録の名義がGVOGAと一致しないという事実を指摘するもので、Kwtcn Inc. が詐欺に関わっていると言うものではありません。
GVOGAの規約では、出金の前に税金を払う決まり?
トップページは「非課税」をうたっていますが、利用規約(英語など。日本語版はありません)には、税について次のような定めがあります。
| 原文 | 当社訳 |
|---|---|
| "Tax": refers to the personal income tax collected by the exchange with the assistance of the government… | 「税」とは、利用者に収入が生じた後、取引所が政府の協力のもとで徴収する個人の所得税をいう |
| If the tax settlement standard is reached, it is necessary to pay taxes to the registered government. If the amount is too large, it is necessary to open a large amount channel… | 納税の基準に達したら、登録先の政府に税を納める必要がある。金額が大きすぎる場合は、口座の「高額チャネル」を開く必要がある |
| In the case of loans, tax payments, VIP level upgrade fees, etc., we accept only the user himself to complete… | ローン、税の支払い、VIPレベルの昇格費用などは、利用者本人の名義でのみ受け付ける |
つまり規約は、利益が出たら取引所に「税」を払い、金額が大きければ別の「チャネル」を開き、昇格費用なども本人が払うことを前提にしています。日本に住む人の暗号資産の利益にかかる税金は、本人が確定申告をして日本の税務署に納めるもので、海外の取引サイトに先に払うものではありません。「非課税」と言って勧誘し、出金の段階で「税」を求める流れは、投資詐欺でよく使われる手口と一致します。
GVOGAは日本の金融庁に登録されている?
登録を示す記載はありません。2026年9月17日に確認した金融庁の無登録業者の一覧や関東財務局の警告にも、GVOGAの名前はまだありませんが、警告に名前がないことは安全であることを意味しません。日本に住む人に暗号資産の売買や交換のサービスを提供するには、金融庁・財務局への登録が必要です。
GVOGAについて確認できなかった点は?
- サイトを実際に運営している者と所在地、Kwtcn Inc. との関係
- FinCENの検索で、この番号の登録が現在も有効かどうか(検索はフォーム方式のため確認していません)
- 出金のときに実際に求められる「税」の割合や期限
- どのような経路で日本の人を勧誘しているか、入金した人の人数や金額の規模
GVOGAに「税金を払えば出金できる」と言われたら、今すぐやることは?
- 税金・手数料・「高額チャネル」の開設費用・VIPの昇格費用などを払わない。払っても、別の名目で請求が続くことがほとんど
- ログインできるうちに、残高・入出金の履歴・税を求める画面やメッセージをスクリーンショットで保存する
- 暗号資産で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
- 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
- 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
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- FinCEN「MSB Registrant Search」 — 米国のMSB登録の検索(英語)
- Colorado Information Marketplace「Business Entities in Colorado」 — コロラド州の法人の公開データ。Kwtcn Inc.(20241268997)の状態(2026年9月17日確認)
- 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版)」 — 2026年9月17日確認。GVOGA の記載はない
- 国税庁「No.1524 暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係」 — 暗号資産の利益は原則として雑所得として申告する
- gvoga.com のドメイン登録情報(RDAP) — 登録 2023年11月10日
2026年9月17日時点の公開情報にもとづいています。サイトの表示・利用規約・プログラムの文言は、当社が同日に直接確認したものです(登録・ログインはしていません)。読者を誘導しないよう、gvoga.com へのリンクは載せていません。
この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。
GVOGAの税金・出金に関するよくある質問
GVOGAのMSB登録は、取引所の免許ですか?
いいえ。MSBの登録は米国で送金などの事業を届け出るもので、取引所の免許ではありません。しかもGVOGAが載せている登録の画像の名義は「Kwtcn Inc.」という別の会社で、GVOGAの名前はありません。
GVOGAで出金するには、先に税金を払う必要がありますか?
払わないでください。日本に住む人の暗号資産の利益にかかる税金は、本人が確定申告をして税務署に納めるもので、取引サイトに先に払うものではありません。払っても、別の名目で請求が続くことがほとんどです。
GVOGAにすでに税金を払ってしまいました。どうすればいいですか?
追加の支払いをやめ、払った日時・金額・送金先と、税を求められた画面やメッセージを保存してください。暗号資産で払った場合は送金のTXIDを、銀行振込の場合は振込先を控えてください。
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