仮想通貨詐欺コラム|投資サービス

Elevatex Tradesは詐欺?「米国のブローカー免許」は記念証書の画像

公開日:

結論

当社は Elevatex Trades(elevatextrades.com)を詐欺サイトと判断しています。当社が調べたところ、このドメインの登録は2026年2月28日で、確認した2026年10月7日の時点でまだ7か月ほどです。サイトは「1999年から続く」と書いていますが、同じサイトの別ページには「2009年から」と書かれています。入金してはいけません。

サイトが「ライセンス」として載せている画像は、免許ではありませんでした。1枚は英国の会社設立証明書で、会社を作った記録にすぎず、金融ライセンスではありません。もう1枚の「米国のブローカー免許」は、誤字だらけで「Signature of the graduate(卒業者の署名)」と書かれた記念証書風の画像です。利用規約のページは、エラー画面が出て表示されません。

「Elevatex Tradesは詐欺なのか」「Elevatex Tradesの出金ができない」——サイトに「ライセンス」の画像が載っていると、安心しがちです。この記事では、当社がドメインの登録記録とサイトの表示、載っている証明書の画像を直接確かめて分かったことを整理します。

この記事に出てくる業者名・サービス名が、金融庁の警告に載っているかどうかは、金融庁の警告業者を検索できるページで確かめられます。

Elevatex Trades のドメインはいつ作られた?

2026年2月28日です。当社が登録情報(RDAP)で確認したところ、次のとおりでした。

elevatextrades.com のドメイン登録情報(2026年10月7日確認)
項目内容
登録日2026年2月28日
有効期限2027年2月28日(1年分)
レジストラGlobal Domain Group LLC
ネームサーバーasurahosting.com
登録から約7か月(221日)

それなのにサイトのトップには、「1999年にさかのぼる歴史」として、「世界で初めて固定オッズの取引サービスの土台を作った」と書かれています。同じサイトの会社紹介のページでは、「2009年にビットコインが生まれたときにさかのぼる」と書かれ、時期が食い違います。フッターの著作権表示は「2025」で、ドメインの登録(2026年)より前の年です。

Elevatex Trades のサイトにはどんな表示がある?

当社が閲覧のみで確認したところ、FX・株価指数・暗号資産・コモディティの取引を掲げ、機能として「Bitcoin Cloud Mining(ビットコインのクラウドマイニング)」「Crime insurance against theft(盗難に対する犯罪保険)」などを並べています。

トップには「Recent Withdrawal!(最近の出金)」として、「John Doe(ジョン・ドウ)、米国ニューヨーク在住、5,000ドルを出金」という表示があります。「John Doe」は、英語圏で身元が分からない人を指す仮の名前として使われる名前です。当社は、実際の出金の通知とは考えにくいと見ていますが、断定はしません。

連絡先のページの所在地は「4132 Thornridge City, New York.」だけで、州や郵便番号がありません。電話番号の欄には、番号ではなく「+1 elevatextrades」と社名が入っています。

さらに、利用規約とプライバシーポリシーのページを開くと、内容ではなくエラー画面(500 Internal Server Error)が表示されます。画面には、サイトの部品の名前らしき文字(templates.bit_gold.terms)が出ています。規約の中身がそもそも用意されていません。

サイトに載っている「ライセンス」の画像は本物?

サイトには「Our Certificates & Licenses(証明書とライセンス)」として、2枚の画像が載っています。当社は、画像を実際に開いて確認しました。

Elevatex Trades が載せている証明書の画像(2026年10月7日確認)
画像書かれていること当社が確認した点
1枚目「CERTIFICATE OF INCORPORATION OF A PRIVATE LIMITED COMPANY」、ELEVATEX LIMITED、会社番号 16377422、2025年4月9日付英国の会社設立証明書。会社を作った記録で、金融ライセンスではない
2枚目「BROKERAGE COMMISSION OF THE UNITED STATES OF AMERICA」「STOCK BROKER LICENSE」「commpletion」「commissionn」などの誤字、「Signature of the graduate(卒業者の署名)」、「www.diploma-degree.com」の透かしがある

1枚目の会社番号は、英国の会社登記所(Companies House)に実在します。当社が確認したところ、ELEVATEX LTD は2025年4月に設立され、現在も存続し、業種は「ビジネス・家庭向けソフトウェア開発」、登記上の事務所はイングランドのディドコットです。サイトに載せている所在地(ニューヨーク)とは別です。ただし、会社を作る手続きは、金融の取引を行う許可とは別のものです。この英国の会社が elevatextrades.com の運営者かどうかは、当社には確認できません。名前を借りられただけの可能性もあります。

2枚目は、免許というより記念証書の見本のような画像です。本文に誤字が複数あり、署名欄の文言は「卒業者の署名」で、印影には「REPUBLIQUE DE MON DIPLOME(私の卒業証書の共和国)」と読める文字があります。画像の隅には、証書の見本を販売するサイトの名前が透かしで入っています。画像には個人の名前も入っていますが、ここでは書きません。こうした画像は、ライセンスの証拠になりません。

⚠ 当社の判断当社は Elevatex Trades を詐欺サイトと判断しています。根拠は、①ドメインの登録が2026年2月28日で7か月ほどしか経っていないこと、②「1999年から」と「2009年から」と、同じサイトの沿革が食い違うこと、③「米国のブローカー免許」の画像が、誤字と「卒業者の署名」の文言がある記念証書風のものであること、④もう1枚の「ライセンス」が、英国の会社設立証明書にすぎないこと、⑤利用規約・プライバシーポリシーが表示されず、電話番号の欄にも社名が入っていること、⑥金融庁の登録一覧にも警告の一覧にも載っていないこと、の6点です。入金しないでください。すでに入金している場合は、追加の入金をやめてください。

Elevatex Trades に金融庁の警告は出ている?日本の登録はある?

当社が2026年10月7日に、金融庁の無登録業者の一覧(HTML版と3つの一覧表、暗号資産の国内・海外の一覧)と、金融商品取引業者の登録一覧を検索したところ、「Elevatex」はどれにも載っていませんでした。

警告の一覧に載っていないことは、登録業者であることを意味しません。警告は被害や情報が集まってから出る後追いです。日本の個人向けに金融商品の取引を勧誘するには、日本の登録が必要です。調べ方は金融庁の無登録業者一覧の調べ方の記事にまとめています。

Elevatex Trades について確認できなかった点は?

Elevatex Trades に入金してしまったら?

  1. 追加の入金をしない。「出金には手数料や税金の前払いが必要」と言われても払わない
  2. サイトの画面(残高・取引履歴・出金申請)、担当者とのやり取り、入金の記録を画像で保存する
  3. サイトのアドレスと、連絡してきた相手のアカウント名を正確に控える
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  5. 暗号資産(仮想通貨)で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年10月7日時点の公開情報にもとづいています。サイトは閲覧のみで確認し、登録・ログイン・入金はしていません。読者を誘導しないため、詐欺の疑いがあるサイトへのリンクは掲載していません。英国の ELEVATEX LTD が運営者かどうかは確認できておらず、この記事は同社を詐欺と指摘するものではありません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Elevatex Tradesの評判・出金に関するよくある質問

Elevatex Trades に「ライセンス」の画像が載っていました。本物ですか?

当社が確認した2枚は、ライセンスではありませんでした。1枚は英国の会社設立証明書で、会社を作った記録にすぎません。もう1枚の「米国のブローカー免許」は、誤字と「卒業者の署名」の文言がある記念証書風の画像です。

英国の会社番号が実在するなら、安全なのでは?

いいえ。会社番号が実在することと、金融の取引を行う許可があることは別です。登記上の業種はソフトウェア開発で、事務所の所在地もサイトの表示と違います。この会社が運営者かどうかも確認できていません。

Elevatex Trades は金融庁に登録されていますか?

当社が確認した2026年10月7日時点では、金融商品取引業者の登録一覧にも、警告の一覧にも「Elevatex」はありません。日本の個人向けに勧誘するには日本の登録が必要で、サイトにも運営会社と登録番号の表示は見当たりませんでした。

もう入金してしまいました。何をすればいいですか?

追加の入金はしないでください。サイトのアドレス、画面、やり取り、入金の記録を保存し、暗号資産で送った場合は送金のTXIDと入金先のアドレスを控えておいてください。「取り戻せる」と連絡してくる相手には注意が必要です。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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