仮想通貨詐欺コラム|なりすまし

Pepperstoneは詐欺?1か月前にできた日本語サイトと金融庁の警告

公開日:

結論

当社は pepperstone.jp を詐欺サイトと判断しています。日本語で「Pepperstone」を名乗る取引画面を出していますが、当社が調べたところこのドメインが登録されたのは2026年8月26日で、確認した2026年9月30日の時点でまだ1か月ほどしか経っていません。入金してはいけません。

オーストラリアの本家 Pepperstone には、そもそも日本語のサイトがありません。当社が pepperstone.com の日本語版にあたるアドレスを4通り試したところ、いずれもページが存在しませんでした。そして本家のほうも、日本では登録を受けておらず、金融庁が平成24年6月14日に無登録業者として警告しています。

「Pepperstoneは詐欺なのか」「ペッパーストーンで出金できない」——有名な海外ブローカーの名前でも、目の前のサイトが本物とは限りません。この記事では、当社がドメインの登録記録・証明書・金融庁の資料を直接確かめて分かったことを整理します。

Pepperstoneを名乗る pepperstone.jp はいつできた?

2026年8月26日です。当社が2026年9月30日に日本レジストリサービス(JPRS)の登録情報で確認したところ、次のとおりでした。

pepperstone.jp のドメイン登録情報(2026年9月30日確認)
項目内容
登録年月日2026年8月26日
有効期限2027年8月31日(1年分)
登録者名Web Commerce Communications Limited
公開連絡窓口の住所singapore(それ以上の記載なし)
ネームサーバーa11.share-dns.com / b11.share-dns.net

証明書の記録(crt.sh)も合わせて確認したところ、このドメインで最初に発行された証明書は Let's Encrypt のもので、発行日は2026年8月26日、つまりドメインを取った当日でした。それ以前にこのドメインが使われていた記録はありません。創業から何年も経った会社のサイトではありません。

Pepperstoneを名乗る画面には何が表示されている?

当社が閲覧のみで確認したところ、金(XAUUSD)や BTC/USDT などの気配値が並び、画面の下には「ホーム/注文/取引/履歴/設定」というメニューが出ます。ブローカーの案内ページではなく、最初から入金して取引させる画面です。

そして決定的なのがここです。当社がJavaScriptで書き換えられる前のHTMLを取得したところ、ページの題名(title)が「Tradebcr」という、Pepperstone とはまったく関係のない別のブランド名になっていました。ブラウザで開いて中身が読み込まれると、題名は「Pepperstone」に変わります。

中身だけ差し替えて使い回している作りです。あわせて、当社が確認したトップページには運営会社名・所在地・日本の登録番号・海外のライセンス番号の表示が見当たりませんでした。「900K+ トレーダー」「$947B+ 月間取引高 (AUD)」「9 世界の認可事業体」といった数字は並んでいますが、その事業体が何という会社なのかは書かれていません。

⚠ 当社の判断当社は pepperstone.jp を詐欺サイトと判断しています。根拠は、①ドメインの登録が2026年8月26日で1か月ほどしか経っていないこと、②証明書もその当日が最初で、それ以前の使用記録がないこと、③表示前のHTMLに「Tradebcr」という別ブランドの題名が残っていること、④運営会社名も登録番号も表示がないこと、⑤本家 Pepperstone には日本語サイトが存在しないこと、の5点です。入金しないでください。すでに入金している場合は、追加の入金をやめてください。

本家の Pepperstone に日本語サイトはある?

ありません。当社が2026年9月30日に確認したところ、pepperstone.com の日本語版にあたる4通りのアドレス(/ja/、/ja-jp/、/jp/、/ja-JP/)はすべてページが存在しない状態(HTTP 404)でした。ドメインの入口を開くとオーストラリア向けのページに転送され、題名は「Australia's leading online forex and CFD broker | Pepperstone」です。

本家のドメイン pepperstone.com は2002年1月20日の登録で、24年分の記録があります。サイトにはオーストラリアの金融ライセンス(AFSL)の番号と ASIC の表記も出ています。つまり、本家は実在するオーストラリアのブローカーで、名前を使われた側です。この会社そのものを詐欺と言っているのではありません。

ただし「本家なら日本で使って安全」という意味にはなりません。次の項目のとおりです。

Pepperstone に金融庁の警告は出ている?

出ています。当社が2026年9月30日に確認した金融庁の無登録業者の一覧(海外所在業者の分)には、次のとおり掲載されていました。

金融庁の無登録業者の一覧にある記載(2026年9月30日確認)
項目内容
名称Pepperstone Financial Pty Ltd (Pepperstone)
所在地Level 3, 27-32 King Street Melbourne VIC 3000 Australia
金融商品取引業の内容等インターネットを通じた、店頭デリバティブ取引
警告の日付平成24年6月14日(2012年)

この日は Pepperstone だけが警告されたわけではありません。同じ平成24年6月14日付で、IronFX・InstaForex・youtradeFX・Trading Point(XM) など、今も名前の知られた海外FXの会社がまとめて警告を受けています。金融庁の一覧では、別の業者の備考の中にこの日付と社名が繰り返し引用されています。

そして当社が確認した範囲では、Pepperstone は現在も金融庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」に載っていません。日本の登録がない相手との取引では、出金でもめても日本の当局が是正を命じることはできません。

Pepperstone について確認できなかった点は?

Pepperstone を名乗るサイトに入金してしまったら?

  1. 追加の入金をしない。「出金には税金の前払いが必要」「口座を認証すれば出金できる」と言われても払わない
  2. 画面の残高・取引履歴・出金申請の画面と、担当者とのやり取りを画像で保存する
  3. 開いていたサイトのURLを正確に控える(pepperstone.jp と pepperstone.com は別のサイトです)
  4. 銀行振込で入金した場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  5. 暗号資産(仮想通貨)で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

LINEで無料相談

友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年9月30日時点の公開情報にもとづいています。pepperstone.jp は閲覧のみで確認し、口座開設・ログイン・入金はしていません。読者を誘導しないため、詐欺の疑いがあるサイトへのリンクは掲載していません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Pepperstone(ペッパーストーン)の評判・出金に関するよくある質問

pepperstone.jp は Pepperstone の日本法人のサイトですか?

当社はそう考えていません。このドメインが登録されたのは2026年8月26日で、証明書も同じ日が最初です。表示前のHTMLには「Tradebcr」という別ブランドの題名が残っており、運営会社名も登録番号も表示されていません。

オーストラリアの Pepperstone そのものは詐欺ですか?

いいえ。pepperstone.com は2002年登録のドメインで、オーストラリアの金融ライセンスの番号を表示している実在のブローカーです。ただし日本の登録は受けておらず、金融庁が平成24年6月14日に無登録業者として警告しています。

日本語で「Pepperstone公式」と案内されたのですが、本物ですか?

当社が確認した2026年9月30日時点で、pepperstone.com には日本語版のページが存在しません(/ja/ などはいずれもHTTP 404)。日本語の取引画面を出しているサイトは、少なくとも本家の公式サイトそのものではありません。

出金のために手数料や税金を払えば、お金は戻りますか?

払わないでください。出金のために先に入金を求めるのは、詐欺サイトの典型的な流れです。支払った分が戻らなくなるだけです。暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控えておいてください。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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