仮想通貨詐欺コラム|なりすまし

Laurel Advisoryは詐欺?本物の番号と東京の住所を載せた偽サイト

公開日:

結論

当社は、「Laurel Advisory Sàrl」を名乗るウェブサイトを、投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。関東財務局が令和8年3月26日に、実在の登録業者の商号などを詐称した無登録の業者として警告しました。サイトに表示されていた「関東財務局長(金商)第3361号」は、スイスの Laurel Advisory Sàrl の本物の登録番号です。

ただし、サイトが載せた東京の住所は、登録簿にある本店の所在地(スイス・ジュネーブ)と一致しません。社名と番号が合っていても、所在地が食い違えば別人です。Laurel Advisory Sàrl は名前と番号を使われた側であり、この会社が詐欺をしているのではありません。

「Laurel Advisoryは詐欺なのか」「関東財務局長の登録番号が載っているのに、警告が出ているのはなぜか」——番号を調べて本物だと分かると、かえって安心してしまいます。この記事では、当社が財務局の警告ページと金融商品取引業者の登録一覧を直接確かめて分かったことを整理します。

この記事に出てくる業者名・サービス名が、金融庁の警告に載っているかどうかは、金融庁の警告業者を検索できるページで確かめられます。

Laurel Advisory に金融庁・財務局の警告は出ている?

出ています。当社が2026年10月7日に確認した関東財務局のページには、次のとおり書かれていました。

関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行う者について」(令和8年3月26日)の記載
項目内容
業者名等不明(Laurel Advisory Sàrl の商号等を詐称)
所在地又は住所港区六本木と港区虎ノ門の2か所(いずれも東京都)
内容ウェブサイト上に金融商品取引業を行う旨を表示したもの
表示していたこと「Laurel Advisory Sàrl」「関東財務局長(金商)第3361号」
備考登録を受けた金融商品取引業者の商号等を詐称していた

財務局は冒頭で、「業者名等」「所在地又は住所」は虚偽の可能性があると書いています。警告の対象になったサイトのアドレスは、当社が確認した範囲では公表されていません。

「関東財務局長(金商)第3361号」は誰の番号?

スイスの Laurel Advisory Sàrl の、本物の番号です。当社が金融庁の「金融商品取引業者登録一覧」で確かめたところ、次のとおりでした。

金融商品取引業者登録一覧にある Laurel Advisory Sàrl(2026年10月7日確認)
項目内容
会社名Laurel Advisory Sàrl
登録番号関東財務局長(金商)第3361号
登録の日付2023年1月5日
業務の種別投資助言・代理業
本店等所在地スイス・ジュネーブ

つまり、警告を受けたサイトは、本物の社名と本物の番号の両方を表示していたことになります。登録一覧で番号を引いて社名が合っても、それだけでは偽サイトを見抜けません。

偽サイトの住所は、本物の会社の住所と同じ?

同じではありません。警告ページによると、サイトが表示していた所在地は東京都港区の2か所(六本木と虎ノ門)です。いっぽう登録一覧にある Laurel Advisory Sàrl の本店は、スイス・ジュネーブです。当社が両方を並べたところ、一致しませんでした。

日本の住所が書いてあると、日本の会社のように見えます。しかし登録簿の本店が海外なら、サイトの日本の住所が登録簿に載っていない時点で食い違いです。番号が合っていても、所在地と電話番号まで登録簿と照らして初めて偽物と分かります。

⚠ 当社の判断当社は、「Laurel Advisory Sàrl」を名乗るウェブサイトを、投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。根拠は、①関東財務局が令和8年3月26日に、登録業者の商号等を詐称した無登録の業者として警告していること、②サイトに表示された番号は本物の番号でも、持ち主の本店はスイスにあり、サイトが載せた東京の住所と一致しないこと、の2点です。警告されたサイトの運営者は分かっていません。このサイトの勧めで入金しないでください。

番号が本物かどうか以外に、何を確かめればいい?

  1. 社名: サイトの社名と、登録一覧の会社名が一字一句同じか
  2. 番号: サイトの登録番号を一覧で引き、持ち主が同じ会社か(今回はここまで合っていました)
  3. 所在地: サイトに載っている住所が、一覧の本店等所在地と一致するか(今回はここで食い違いました)
  4. 電話番号: サイトの電話番号が、一覧の代表等電話番号と一致するか
  5. 業務の種別: その会社の登録が、勧められている内容と合っているか(当社が一覧で確認した登録は投資助言・代理業のみで、投資運用業の登録はありません)

調べ方の手順は金融庁の無登録業者一覧の調べ方の記事に、同じ作りの事例はGoldenStockCapitalの記事にもまとめています。なお、社名で検索すると、同じ名前で事業をしている別の会社(英国の企業向けアドバイザリー)のサイトも出ますが、警告との関係は確認できませんでした。名前だけで「実在する会社だ」と安心しないでください。

Laurel Advisory について確認できなかった点は?

Laurel Advisory を名乗るサイトに入金してしまったら?

  1. 追加の入金をしない。「出金には手数料が必要」と言われても払わない
  2. サイトの画面(残高・取引履歴・出金申請)、やり取り、振込の記録を画像で保存する
  3. サイトのアドレスと、連絡してきた相手のアカウント名を正確に控える
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  5. 暗号資産(仮想通貨)で送った場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
送金先を調べたい方は、LINEでご相談ください

送金のTXIDや送金先のアドレス、やり取りの画面があれば、お金がどこへ送られたのかを調べられるかどうか、LINEでお答えします。「何を残せばいいか分からない」「TXIDの探し方が分からない」という段階でも構いません。

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友だち追加のみで、こちらから電話をかけることはありません。ご相談は無料ですが、資金の回収・返金をお約束するものではありません。

参考

2026年10月7日時点の公開情報にもとづいています。警告の対象になったサイトのアドレスは公表されておらず、閲覧していません。Laurel Advisory Sàrl は名前と番号を使われた側であり、この記事は同社を詐欺と指摘するものではありません。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Laurel Advisory(ローレルアドバイザリー)の評判・出金に関するよくある質問

サイトの「関東財務局長(金商)第3361号」を調べたら、本物の番号でした。それでも危ないですか?

危ないと当社は考えます。番号は本物でも、関東財務局が令和8年3月26日に、その社名と番号を使った無登録のサイトとして警告しています。番号だけでなく、社名・所在地・電話番号まで登録一覧と一致するかを確かめてください。

Laurel Advisory Sàrl 自体は詐欺会社ですか?

いいえ。金融庁の登録一覧にある、投資助言・代理業の登録業者で、名前と番号を使われた側です。本店はスイス・ジュネーブで、警告されたサイトが載せていた東京の住所とは別です。

「日本の住所が載っているから日本の会社」と考えてよいですか?

いいえ。今回のサイトは東京都港区の住所を2か所載せていましたが、登録簿の本店はスイスです。サイトの住所が、登録一覧の本店等所在地と一致するかを必ず確かめてください。

もう入金してしまいました。何をすればいいですか?

追加の入金はしないでください。サイトのアドレス、連絡してきた相手のアカウント名、振込の記録を保存し、暗号資産で送った場合は送金のTXIDと入金先のアドレスを控えておいてください。「取り戻せる」と連絡してくる相手には注意が必要です。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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