仮想通貨詐欺コラム|無登録業者

Savexaは詐欺?コモロ中央銀行が「架空の構造」と呼んだ認可元

公開日:

結論

当社は Savexa(運営表記は Trade Tide Ltd)を、投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。関東財務局は令和7年8月28日に、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた無登録業者として警告しました。サイトは「ムワリ国際サービス機構(MISA)の認可を受けた」と掲げていますが、そのMISAを、コモロ中央銀行は2022年6月15日付の公式声明で「架空の構造(structures fictives)」の1つに挙げています。

日本語のページはあるのに、日本の登録は確認できません。金融庁の登録一覧にも載っていません。認可の更新証明書は、政府機関ではなく会社名義で、「年会費を払って延長した」と書かれています。入金してはいけません。

「Savexaは詐欺なのか」「Savexaで出金できない」——「ライセンス取得済み」「ムワリ認可」と掲げていると、どこかの当局が認めているように見えます。この記事では、当社が財務局の警告、サイトの表示、コモロ中央銀行の声明を直接確かめて分かったことを整理します。

この記事に出てくる業者名・サービス名が、金融庁の警告に載っているかどうかは、金融庁の警告業者を検索できるページで確かめられます。

Savexa に金融庁・財務局の警告は出ている?

出ています。当社が2026年10月7日に確認した関東財務局のページには、次のとおり書かれていました。

関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行う者について」(令和7年8月28日)の記載
項目内容
業者名等Trade Tide Ltd
所在地又は住所Bonovo Road, Fomboni, Comoros, KM(コモロ)
内容インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの
備考当該業者が提供するサービスの名称は「Savexa」

財務局は冒頭で、「業者名等」「所在地又は住所」は虚偽の可能性があると書いています。当社が金融商品取引業者の登録一覧と暗号資産交換業者の一覧を検索したところ、「Trade Tide」「Savexa」はどちらにも載っていませんでした。

Savexa が掲げる「ムワリ認可」とは?

Savexa のサイトの法務のページには、「Trade Tide Ltd は、コモロ連合のムワリ島で、登録番号 HT00324038 として登録されている」「ムワリ国際サービス機関(Mwali International Services Authority)により、ライセンス番号 BFX2024065 で認可・規制されている」と書かれています。日本語のページにも同じ内容があり、ページには「ムワリライセンス取得」という表示も出ます。

この「ムワリ国際サービス機関(MISA)」について、コモロ中央銀行が公式の声明を出しています。次の項目で内容を見ます。

コモロ中央銀行は、MISA をどう公表している?

当社は、コモロ中央銀行(Banque Centrale des Comores)が公表している2022年6月15日付の声明(フランス語・2ページ)を、原本の画像で直接読んで確認しました。題名は「オフショアの銀行業務の違法な営業についての声明」です。声明は次のように書いています(当社の訳)。

ただし、この声明の主題は「銀行・金融機関の認可」です。声明のなかに「Savexa」や「外国為替ブローカー」という言葉はありません。当社が言えるのは、「MISAの認可を、コモロ中央銀行は認めていない(架空の構造と公表している)」ところまでです。「Savexa の認可が法的に無効だ」とまでは、当社は断定しません。

なお、この声明がMISAの認可を受けたとする銀行の名前を挙げた中に、「REVOLLET INTERNATIONAL LIMITED」があります。金融庁も令和2年6月に、同じ名前の Revollet International Limited を無登録業者として警告しており、Savexa の警告の備考にも「所在地が同様」として名前が挙がっています。公的な資料どうしで、同じ名前が出てきます。

Savexa の「ライセンス更新証明書」には何が書いてある?

Savexa のサイトは、ライセンスの更新証明書をPDFで公開しています(2026年5月に掲載)。当社が文面を確認したところ、次のように書かれていました。

Savexa のサイトが公開している「Renewal Certificate」の記載
項目内容
発行元の表記MOHELI CORPORATE SERVICES LIMITED(モヘリ・コーポレート・サービス)、B.P. 724 Fomboni, Moheli (Mwali), Comores
対象TRADE TIDE LTD(会社番号 HT00324038)、ブローカーライセンス BFX2024065
内容「年会費を払って(by paying an annual fee)」ライセンスを 01/04/2027 まで延長した

発行元は政府機関ではなく、「コーポレート・サービス」という会社の名義です。書かれているのは、審査をして認可を更新したという内容ではなく、年会費の支払いで延長したという事実です。当社は、この証明書を、日本の金融当局が出す登録の代わりになるものとは考えません。

同じ住所で警告された業者は?

Savexa の警告の備考には、「当該業者との関係性は不明であるが、警告している以下の業者と所在地が同様もしくは酷似している」として、次の9社が挙げられています。

関東財務局が Savexa の備考で挙げた「所在地が同様もしくは酷似」の業者
業者名警告の日付
Proxtrend Ltd令和7年6月20日
Zenith Markets PLC令和7年6月20日
DAM Group Ltd令和7年5月28日
Fxonet Ltd令和7年3月26日
Nakito SA令和7年3月26日
Swift Trader Ltd令和6年12月26日
ロバートソン・ファイナンス(Robertson Finance Inc.)令和6年10月25日
DataWave Tech Ltd令和6年7月24日
Revollet International Limited令和2年6月29日

金融庁は、これらの業者との関係を「不明」としています。当社も、同じ運営者とは書きません。ただ、金融庁のエクセル版の所在地欄で、同じ通り(Bonovo Road、コモロ)を載せている警告は、当社が数えたところ16件ありました(令和2年6月〜令和8年7月)。同じ住所が、約6年にわたって繰り返し警告に出ていることになります。

Savexa は日本の人を対象にしている?ドメインはいつから?

対象にしているように見えます。Savexa のサイトには日本語のページがあり、サービスを提供しない地域として、米国・カナダ・ロシア・ベラルーシ・イラン・イラク・北朝鮮・ヨーロッパ・英国が挙げられています。日本は入っていません。ところが、日本の登録は確認できません。

ドメイン savexa.com の登録は2015年6月18日で、古いものです。ただし、ドメインが古いことは、長く運営している証拠にはなりません。当社がインターネットアーカイブ(Wayback Machine)を確認したところ、2021年12月は名前の販売サイト(Squadhelp)へ、2024年8月10日は名前の販売サイト(Atom.com)へ転送されていました。ブローカーのサイトとして動いている記録を、当社が確認できた最も古い時期は、2025年4月です。名前を売る目的で持たれていたドメインが、のちにこのサイトに使われたと読めます(断定はしません)。

⚠ 当社の判断当社は Savexa(Trade Tide Ltd)を、投資詐欺の可能性が極めて高いと判断しています。根拠は、①関東財務局が令和7年8月28日に、無登録で店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたとして警告していること、②サイトが掲げる認可元のMISAを、コモロ中央銀行が「架空の構造」と公表していること、③更新証明書が政府機関ではなく会社名義で、年会費の支払いで延長したと書いていること、④日本語のページがあるのに、日本の登録が確認できないこと、⑤同じ通りの住所で、約6年間に16件の警告が出ていること、の5点です。入金しないでください。すでに入金している場合は、追加の入金をやめてください。

Savexa について確認できなかった点は?

Savexa に入金してしまったら?

  1. 追加の入金をしない。「出金には手数料や税金の前払いが必要」と言われても払わない
  2. サイトの画面(残高・取引履歴・出金申請)、担当者とのやり取り、入金の記録を画像で保存する
  3. サイトのアドレスと、連絡してきた相手のアカウント名を正確に控える
  4. 銀行振込で払った場合は、振込先の金融機関にすぐ連絡する
  5. 暗号資産(仮想通貨)で入金した場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控える(TXIDの確認方法)
  6. 「お金を取り戻せる」と後から連絡してくる相手に注意する(二次被害の記事)
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参考

2026年10月7日時点の公開情報にもとづいています。Savexa のサイトは閲覧のみで確認し、登録・ログイン・入金はしていません。読者を誘導しないため、詐欺の疑いがあるサイトへのリンクは掲載していません。コモロ中央銀行の声明の日本語訳は当社によるものです。

この記事の情報について

この記事は、公的機関の公表資料、各サービスの公式サイトの表示、報道など、公開されている情報をもとにまとめたものです。利用者の声として紹介している内容は第三者の報告で、当社が個々の事実関係を確認したものではありません。記載内容の誤りのご指摘や、当事者の方からの訂正・削除のご依頼は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ対応します。

Savexa(サベクサ)の評判・出金に関するよくある質問

Savexa は金融庁に登録された業者ですか?

いいえ。関東財務局が令和7年8月28日に、無登録で店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた業者として警告しています。当社が確認した2026年10月7日時点で、金融商品取引業者の登録一覧にも載っていません。

「ムワリ(MISA)のライセンス取得済み」とあるのは、信用できますか?

当社は、日本の登録の代わりにならないと考えます。コモロ中央銀行は2022年6月15日付の声明で、MISAを銀行・金融機関の認可を出すと称する「架空の構造」の1つに挙げています。ただし声明の主題は銀行で、Savexa の名前はありません。

Savexa で出金できません。手数料を払えば出せますか?

払わないでください。出金のために先に入金を求めるのは、詐欺の典型的な流れで、払った分も戻らなくなるおそれがあります。暗号資産で送った場合は、送金のTXIDと入金先のアドレスを控えておいてください。

Savexa と TradGrip や Fxonet は、同じ会社ですか?

当社には確認できません。金融庁は、同じ住所の業者との関係を「不明」としています。ただし、同じ通りの住所を載せた警告が、令和2年6月から令和8年7月までに16件あることは、金融庁のエクセル版で確認できます。

執筆・監修

小野田泰久

株式会社ベスト 代表取締役 / CryptoTracer 運営責任者

仮想通貨(暗号資産)詐欺の送金先追跡調査に従事。 本記事の内容は、公開されているブロックチェーン情報と、 実際の調査で確認した送金経路の傾向にもとづいて記載しています。 資金の回収・返金や、送金先の持ち主の氏名・住所の特定は行っていません。
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